イラク内戦激化はタリバン反攻に連動している
イラクの内戦状態は益々激化している。米軍の増派も米軍とイラク軍共同の治安回復作戦も奏功せず、18日には死者140人と、一件の自爆テロとしては過去の最大記録を塗り替えたテロが発生した。19日にもスンニ派による自爆テロで12人が死んでいる。それらの犠牲者の95%は一般市民なのだ。
先日はイラク国会内の食堂でも自爆テロが発生しているのだ。
これらの自爆テロの裏にはアルカイダの影が見えるという。
一方、アフガニスタンでは、タリバンが息を吹き返して、これまた自爆テロを繰り返している。これもアルカイダの仕業なのだ。
イラクとアフガンのアルカイダの間には密接な連携があるわけではないであろうが、イラクでのテロの激化によて、アフガンのアルカイダやタリバンが心理的に鼓舞される作用は大きいし、逆の作用もあるであろう。
こうした共鳴作用によって、収拾がつかない混乱に陥れることがアルカイダの狙いなのである。
これで苦しめられるのは、犠牲者の95%を占める一般庶民なのだ。政府が当てにならないとしたら、庶民を守るのは、イスラム社会では宗教指導者しかいないのだ。その宗教指導者が傘下に民兵を擁して、内戦を煽っていたのでは全くお手上げである。
更にその上の宗教指導者がこれを収めるしかないと思うのだが。何の罪もない民衆を限りなく殺してもよい、という宗教は在りえないはずなのだから。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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