このところ失点続きの安倍が今度は「集団的自衛権」の行使を可能にしようと、これに屁理屈をつける「有識者会議」を発足させようとしている。こんな会議は「先に集団的自衛権行使ＯＫの結論あり」て゛それに屁理屈をつけようとするだけの「傀儡会議」なのだ。だからそのメンバ−には札付きの右傾連中だけを集めるのは決まっている。
　現憲法下では、自衛権は自然権として超憲法的にこそ容認はされるが、憲法に自衛権を認める規定はないくらいに武力行使には否定的なのだ。
　そこをかいくぐって、何とか集団的自衛権行使の道を開こうとし、その屁理屈を考えてくれ、というのが「有識者会議」なるものへの安倍の期待なのだ。
　「アメリカへ向かって飛んでゆく誘導ミサイルを打ち落とすくらいはいいだろう」「ＰＫＯ活動に参加している他国の部隊が襲撃された場合に、援護攻撃するくらいはいいだろう」と事例を作り上げて、それを橋頭堡に、なし崩し的に、交戦権を取り戻そうとしているのだ。米国としては、米軍の尖兵的役割を担ってももらえるのだから、もろ手をあげて賛成するであろう。
　戦争を知らないガキ育ちの普三の、迷惑千万、危険な火遊びは止めさせねばならない。 

　村上新八