米国のペロシ下院議長がシリアを訪問、アサド大統領と会談、大統領は、イスラエルとの和平交渉の再開、イスラム過激派、ヒズボラ、ハマスが拉致したイスラエル兵の解放へ向けた調整を行なうことを約束したという。
 これに対して、シリアをテロ支援国家に指定しているブッシュ大統領は「シリアの孤立化政策にひびを入れるものだ」として非難している。
 しかし、このペロシ訪問によるシリアの反応は、中東和平に向かってのプラスの方向なのだし、ブッシュが言うようにシリアとイスラム過激派の連携があるとしても、これにひびを入れるものとして歓迎すべき結果なのだ。ブッシュにとってもマイナスではないはずだ。
 国家間の外交は一本化されていることが望ましいが、相手国を敵視するだけでは、敵側に追いやる結果になるたけで、全体的な方向に誤りがない形なら、そこは柔軟に対応してもよいと思う。
 村上新八