北朝鮮をいい気にさせず、一撃を加えよ
米国が、マカオのBDAの北朝鮮口座凍結の一部解除に事実上合意したにもかかわらず、2ヶ月という期限が迫っている寧辺の原子炉封鎖の約束は未だに進展していない。これについて、北朝鮮の金桂寛次官は、「金融制裁が全面的に行なわれない限り、原子炉封鎖の作業を進めるつもりはない」と言っている。
そもそも、金融制裁は、北朝鮮の麻薬、偽煙草、偽ドルの資金洗浄行為に対する制裁で、核開発放棄とは無関係であるのに、いつの間にかこれを一体のものに誤魔化し、金融制裁解除を条件にとして認めさせてしまったのだ。これは米国のヒル次官補の失敗である。
これに気をよくした北朝鮮は、図に乗って、金融制裁の全面解除まで、条件だと言い出したのだ。
次ぎは、一切の制裁解除とテロ国歌指定を解除し、拉致問題をご破算にしなければ、応じないと言い出すのは必定である。そして、北朝鮮の約束履行を妨げているのは日米であると、嘯くのだろう。
核放棄のそぶりを小出しにしながら、それを餌に、鯛を釣り上げようとする北朝鮮には、ガツンと一撃を加えるしかないのだ。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735