6者協議の合意は、16日の金正日生誕65歳の何よりものお祝いのプレゼントになったようだ。
 誕生祝賀会は大賑わい、朝鮮中央放送は、「これでわが国は、押しも押されもせぬ核大国として認知された。アメリカを屈服させたのだ。すべて金将軍様の領導のお陰である」と手放しの歓喜放送をし、政府は24時間停電なし、食糧1ヶ月分を配給する、という大サ−ビスを行なうという。これで電力も食糧も心配なくなった。すべて核と金正日将軍のお陰であるというわけだ。
 この6者合意に対して、韓国に亡命している元北朝鮮No2の黄氏は厳しく批判している。
 「北朝鮮が核兵器を廃棄するなど絶対にあり得ない。裏切られた94年合意と何も変らない。寧辺の原子炉の封鎖など何の意味もない。
 北朝鮮の意図は、核兵器を武器に韓国を脅して、親北政権を誕生させて朝鮮半島を支配しようとするものだ」と切って捨てている。
 これは全く同感である。これに付け加えれば、この勝利の勢いに乗って、6者協議でも問題にされなかった拉致問題などには鼻も引っ掛けなくなるであろうことだ。
 村上新八
 二度までだまされる大バカにならないようにすることである。