Kanon 第17話
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Kanon 第17話「姉と妹の無言歌(リーダ・オーネ・ウォルテ)
〜lieder ohne worte〜」
……について雑感など。
^L
●全体を通して
タイトルの姉と妹の無言歌って何でしょう……と考えつつ、メンデルスゾーンの無
言歌集の曲目を眺めていたのですが、「葬送行進曲」(ぉぃ)……じゃなくて、「デ
ュエット」かなぁ……。
前作では第9話で描かれた、栞の誕生日前の最後の一週間、その前半戦でしょうか。
前作とは異なり1話分を3話分くらいかけて描いているので、祐一と「普通の女の
子」として過ごしている栞のリアクションが楽しく、そして超絶に可愛らしく描けて
いると思います。とても、死にかけている少女には見えないという点は横に置いとい
て……。
今回予想外だったのは、あゆがかなり積極的にこの展開に関わって来たことです。
名雪が前作と異なり本作では栞のことを知らないことになっているからかもしれま
せんが、祐一のことを思いやって部屋を訪れるあゆがこれまた無茶苦茶可愛らしく、
そして普段はとても子どもっぽいのに、今回だけは祐一の恋人として年相応に見えた
のが何とも。
●笑顔しか見せない栞
香里「私が言ったのよ。あの子、どうしても教えてくれって言うから、私が栞に教え
たのよ」
(中略)
香里「名雪にも黙ってるの。気を遣わせたくないから。でも、相沢君は最近栞と仲良
くしてくれてるから、話しておかないとって思って」
祐一「ああ。良く教えてくれた」
(中略)
祐一「栞の誕生日は、次の日曜だよな。良いのか。そんな風に栞を無視してて。もう、
時間はあまり…」
香里「あの子、あなたといる時も笑ってる?」
祐一「そうだな。泣き顔は見たこと無いな」
香里「そう…」
香里と別れた後、帰宅した祐一を出迎えたあゆとピロ。
あゆは暗い表情の祐一を顔色が悪いと心配する。
香里から栞の命が次の誕生日まで持たないと聞かされた祐一。
そしてその事実を香里は栞に教えたのだと言う。
仮に誕生日まで生きることは出来たとしても、栞の命は長くは無いという香里。
香里は名雪にもその事実を伏せていたが、栞と仲良くしていた祐一には、そのこと
を話すことにしたのだった。
去って行こうとする香里を呼び止め、栞を無視して良いのかと問う祐一。
だが香里は栞が祐一といる時に笑ってると聞き、祐一がそれを肯定するとそのまま
去って行くのだった。
# 前回のラストで語られ足りないと感じていた香里の告白。続きがあったようで。
# 前作でも香里は祐一だけを呼び出していたのですが、本作ではその理由も明らかに。
# 名雪には妹の存在自体も隠していたけれど、祐一は偶々仲良くなってしまったから
# …ということのようで。でもこの展開だと、前作で名雪が香里の家に行って…とい
# う展開は無いのかな。それとも、実は知っていて…となるかもしれませんが。
# 前作ではクリスマスを二人で祝っていて、その夜に発作が起きて…という具合に語
# られた、香里が栞に余命を教えてしまうエピソード。本作では偉いあっさりと語ら
# れちゃってますな。
# 祐一に栞が笑ってると訊ねる香里。確か、死んでしまうと判っているのに、笑って
# いるのが辛いんでしたっけ。
●やけに気が利くあゆ
祐一「明るくなると、灰になるんだ」
あゆ「アハハ。祐一君、吸血鬼だったんだ」
(中略)
あゆ「ううん。別に。ただ、何となく側にいた方が良いような気がして」
祐一「余計なお世話だ」
あゆ「だよね」
祐一「フフフ。変な奴だな。お前」
あゆ「だよね」
祐一「ありがとう」
自室で灯りもつけず、コートを着たまま横たわる祐一。
そんな祐一の部屋を訪れたあゆは、側にいた方が良いような気がしてと言う。
そんなあゆに、祐一は礼を言うのだった。
# 何となく側にいた方が良いような気がして。やけに祐一のことを気遣っている&気
# が利いている今回のあゆ。あゆは一応、祐一と同じ年齢ということでありつつも非
# 常に子どもっぽいのですが、今回に限っては祐一とお似合いの恋人になれそうな。
# ありがとうと言った後、あゆが足をぶらぶらさせているのが印象に残りました。本
# 作、こういう間を入れるシーンが多いような気が。
# 今回はここまでがアバンタイトル。長いです。
●祐一に出来ること
祐一「落とし物なら、一緒に探してやることが出来る。魔物が相手なら、一緒に戦う
ことが出来る。でも栞は…。なぁ、真琴。お前はどんな気持ちだった? 残さ
れた時間の少ない女の子に、俺は、何をしてやれば良いと思う」
翌日。香里は欠席、栞も学校に姿を見せなかった。
放課後、真琴との思い出の物見の丘の雪原に立った祐一は独り立ち、何をしてやれ
ばと思うのだが。
# 某サイトで、授業のシーンで先生が読んでいるのは森鴎外の「舞姫」なのだと知り、
# 青空文庫で確認しました。自分の出世のために恋人を置いて帰国することにした主
# 人公。そのことを知ったエリスは狂ってしまい…という話、祐一と舞達みたい。
# 名雪、授業で起きているシーンの方が圧倒的に少ない…。
# 真琴との出来事を踏まえての物見の丘のシーン。栞の前に真琴を攻略しているから
# こそ、言える台詞ですよね。
●祐一は2番目
栞「あっても、止めたら駄目ですよ。こんなに綺麗なんですから。見ていたいじゃな
いですか、ずっと、ずっと」
祐一「子どもの頃、家族でここに遊びに来たことがあるんです。私もその頃はもう少
し元気で、お姉ちゃんと一緒にアイスクリームを食べて、もう一度、一緒に食
べたかったな。あんなに楽しかったことは、一生のうち、他にありませんでし
たから」
祐一「俺とのデートは2番目か…」
栞「あ、祐一さんとのデートも、同じ位楽しかったです」
祐一「口が上手いな」
栞「本当ですよ。もう少し時間があれば、祐一さんのこと、もっともっと好きになっ
てたかもしれません。誰のことも、好きになってはいけないのに」
夜、デートした噴水のある公園にいた栞と出会った祐一。
ここは夜の方が綺麗だという栞は、噴水をずっと見ていたいと言う。
この噴水公園に子どもの頃家族で遊びに来たことがあるという栞。一生のうち、楽
しかったことは他にないと。
栞は、もう少し時間があれば、祐一のことももっと好きになっていたかもと言う。
誰のことも好きになってはいけないのにと。
# 昼間来なかったのに、夜の公園にいた栞。風邪引くぞとか普通言わないか。
# 夜でも止めていない噴水。止めたら凍るからと解説する祐一も流石に雪国に慣れ
# た?
# 家族と一緒に近所の公園に遊びに来たのが「一生のうち他にありませんでしたか
# ら」というような楽しいことなんて悲しすぎる。アイスクリームが好きなのは、思
# い出の食べ物ということもあるのかも。
# 楽しかったことは「他にない」と栞は言っているのに、俺とのデートは2番目かと
# 言う祐一、割と図々しい。らしいですが。それに対して栞、「あ」って、忘れてた
# な(笑)。
# 「もう少し時間があれば」、「誰のことも好きになってはいけないのに」明るい笑
# 顔をしていながら、自分の運命に気づいてと言わんばかりの栞。夜の公園で待って
# いたことからして、祐一が知ってしまったことに気づいているようで。
●お兄ちゃん宣言
栞「祐一さんには、謝らなければいけないことが沢山あります。そして、感謝しなけ
ればいけないことも、たくさん、たくさん」
祐一「何の病気なんだ」
栞「難しい名前です。沢山のお薬を飲んで、もっとたくさんの注射をしても治らない
病気。だから、病気の名前は忘れました。だって、意味無いです。覚えていても
どうにもならないことには違いないんですから。学校の裏庭は、前にお姉ちゃん
が話してくれた場所なんです。いつか一緒に、あそこでお弁当食べようって、約
束したんです」
(中略)
栞「今の私がお姉ちゃんにしてあげられることって、それ位しか無いですから」
(中略)
栞「祐一さんと居ると、私は戻れるんです。楽しかったあの頃に」
祐一「あの頃…」
栞「学校に通って、みんなと一緒にお昼ご飯を食べて、放課後は友達と商店街を歩い
て、身体が弱いのに、遅くまで遊んで、お父さんとお母さんに怒られて、でも、
お姉ちゃんが庇ってくれて、そんな、普通に暮らすことが出来てたあの頃に。だ
から、これからも今までみたいにして欲しいんです。出来れば、私の…。私のお
兄ちゃんみたいに」
栞は祐一に謝ること、感謝することがたくさんあるという。
栞は自分の病気が不治の病だと語り、祐一と会っていた学校の裏庭は、香里が一緒
にお弁当を食べようと約束していた場所だという。
香里が自分を避けているので、自分も香里に会わないようにしているという栞。そ
れ位しかしてあげられることが無いからと。
何かしてあげられることが無いかという祐一に、栞は普通の女の子として扱って下
さいと願い、祐一はそれを約束する。
# 栞が自分の病気について語り、普通の女の子として扱って欲しいと語るという展開
# は前作と同じですが、本作では一週間の時間制限が無くなってますね。そう言えば。
# 「私のお兄ちゃんみたいに」……恋人じゃないんだ……orzとがっくりするところ
# では無いんですね。前作でも妹と言ってましたし。真琴が「お嫁さん」で、舞が「親
# 友」で、栞が「妹」ということで整理するのかな。するとあゆと名雪は…。
●もう奇跡は起きているのだけど
栞「はい。祐一さんがびっくりすること、あるかもしれませんよ」
祐一「似顔絵なら、もう描かなくて良いぞ」
栞「そういうのじゃないです。そういうこと言う人、嫌いです」
(中略)
祐一「栞! 本当にもうどうにもならないのか? 病気が治る可能性は無いのか?」
栞「奇跡でも起これば治るかもしれませんけど、起きないから奇跡って言うんです
よ」
明日は学校に来るという栞。
帰ろうとする栞に、病気が治る可能性は無いかという祐一。
栞は奇跡が起これば治るかもしれないが、起きないから奇跡だと言う。
# 学校で祐一さんがびっくりすることがあると言われ、即座に似顔絵なら…と返す祐
# 一、幾ら何でも正直すぎです。
# Kanonの屈指の名台詞である「起きないから奇跡って言うんですよ」が出ました。
# 夜、雪の中で栞が言ってからにっこりと笑うのが、何となく暗い表情であった前作
# よりも印象深いです。
●待っていたあゆ
祐一「良い夢見ろよ」
帰宅した祐一。食卓には秋子が作った夕食が残されていて、祐一を出迎えたのはピ
ロだけだった。祐一が部屋に戻ると、机にあゆが突っ伏して寝ており、祐一はあゆを
抱きかかえて運び、あゆを寝かせてやるのだった。
# 秋子さんの風邪三日目。少し熱っぽいという書き置きを残しつつもトンカツが残さ
# れていたりして、少しずつ治ってきていると感じさせる描写です。
# 祐一の部屋の机で眠って待っていたあゆ。祐一のこと心配してくれているんだ…。
# いつの間にか、あゆの部屋なんてものが出来てます。真琴の部屋とは別なんだろう
# なぁ。
●祐一はお化けらしい
あゆ「夕べ、怖い夢見て良く眠れなくて」
秋子「夢?」
あゆ「お化けに抱っこされて、どこかに連れて行かれる夢」
祐一「不思議だなぁ。何故そんな夢みたんだろうな」
翌朝。名雪は何時もの調子だが、あゆも怖い夢を見たとかで眠そう。
それが自分があゆを運んだことが原因らしいと知っても、祐一は不思議だととぼけ
る。
# 祐一が折角気を利かせたのに「お化け」とは酷い>あゆ。ところで、祐一の部屋で
# 眠り込んだのに、いつの間にか自分の部屋で寝ていたことは気にしないんでしょう
# か>あゆ。
●一年生に手を出していた祐一
名雪「ねぇ、祐一。今日も学食?」
祐一「ああ。昼飯の相手がいなくなったからな」
北川「香里。俺達も学食行こうぜ」
香里「今日は良いわ。食欲無いの」
(中略)
祐一「栞」
北川「え、お、お前、一年生に手出してたのか?」
祐一「何を馬鹿なことを」
(中略)
祐一「お前も香里の所に行ってやれ。俺、ちょっと急用が出来たから」
約束にも関わらず、今日の裏庭に栞の姿は無かった。
舞達が入院したため、学食で昼食を取ろうとした祐一。
北川は香里を誘おうとするのだが、香里は食欲がないと断る。
その時、栞が制服姿で教室に現れる。
栞が来た途端、教室を出て行く香里。
祐一は名雪に香里の所に行くように言うと、自分は栞の所に行くのだった。
# 「祐一〜お昼休みだよぉ」by北川。名雪のお約束フレーズ、北川にこれをやらせる
# ためだったんじゃないだろうな(笑)。
# 「昼飯の相手がいなくなったからな」と名雪達と学食らしい祐一。
# 「一年生に手出してたのか?」、いえ、一年生どころか、狐や小学生(違)にも。
# 栞が教室に現れた時、まるで邪魔かのように名雪を押しのけて行く祐一。気持ちは
# 判りますが、名雪のこと考えて無さ過ぎ…とちょっと腹が立ちました。
●辛い物は苦手
栞「はー。私、実は辛いの全く駄目なんです」
祐一「なんだそりゃ。じゃあ山葵は?」
栞「見るのも嫌です」
祐一「辛子は?」
栞「聞くのも嫌です」
祐一「タバスコは?」
栞「人類の敵です」
祐一「アイスクリームは?」
栞「それは大好きです」
祐一「どうしてカレーなんか頼んだんだよ」
栞「祐一さんと、同じものを食べてみたかったんです」
学食にやって来た祐一達。二人はカレーを注文。
栞は土曜日まで授業に出る許可が出たのだと言う。
その日は栞の誕生日の前日だと気づく祐一。
カレーを食べるのに躊躇している様子の栞。
実は栞は辛いものが全く駄目で、一口食べて顔を真っ赤にしてしまう。
カレーを注文したのは、祐一と同じものを食べてみたかったのだと栞は言う。
# 初めて出ましたね、学食。カレーを食べている女生徒が延々と映っていたのが気に
# なったのですが、Keyのマスコットキャラのきぃちゃん(麻宮姫里)のようです。
# カレーが出たり、辛いものが苦手だったり、栞のスプーンの変な持ち方まで、真琴
# と被るような気がするのですがきっと意図的なものでしょう。
# カレーを一口食べ、ううう〜となる栞が無茶苦茶可愛いです。それにしても、タバ
# スコが人類の敵って……。前作では祐一が山葵で辛い〜とやっていましたが、多分
# あのシーンは今回のこのシーンに代わりという訳では無いと思います。
●明日はお弁当
祐一「明日は、寄り道しような」
栞「はい。お弁当も、期待していて下さいね」
祐一「安心しろ。最悪に不味くても全部喰ってやる」
栞「そんなこという人、嫌いです」
祐一「じゃあ、また明日な」
栞「あ…。はい、また明日です」
結局、二人分のカレーを食べることになった祐一。
明日は喰えるものを注文しろという祐一に、栞はお弁当を作るという。
帰り道、祐一は明日は寄り道しようと言い別れる。
# お弁当を作るという時に、最悪に不味くても…って祐一、失礼です。
# 二人が別れた後で、祐一も栞も暗い表情を見せているのが何とも。
●香里に無視される栞
香里「ただいま」
栞「あ…。お帰りなさい。お姉ちゃん。外、未だ雪? …あのねお姉ちゃん、今日、
学校で」
香里「疲れてるの」
浮かない顔で帰宅した香里。
栞は香里に話しかけようとするが、香里は疲れてるのと無視。
部屋に戻った香里は、ドアの前に座り込む。
# 栞、祐一には会わないようにしていると言ってましたが、家ではこんな風に話しか
# けようとしていたのかな。香里も無視しておきながら、部屋で辛そうにしているの
# が何とも。
●普段料理していないのにこの出来は凄い
栞「祐一さん、こっちですよ。祐一さん。ここ、ここが空いてます」
祐一「そうか。場所取りしてたのか。偉いぞ。良くやった」
栞「はい! 頑張りました!」
(中略)
祐一「おー。ボリュームあるなぁ」
栞「たっぷりです」
祐一「こっちがお前のか?」
栞「いいえ。両方とも祐一さんの分です」
祐一「へ。両方?」
栞「これが私の分」
祐一「ちっちゃ!」
栞「全部食べて下さいね」
祐一「約束だからな。ま、何事においても挑戦する姿勢は大切だ」
栞「どういう意味ですか?」
祐一「気にするな。ありがたく頂きます」
(中略)
栞「ごめんなさい。作っている内に楽しくなっちゃって、入れたいおかずが沢山あっ
て」
祐一「美味かったよ。お陰で全部腹に収まった」
翌日。学食で待っていた栞。
栞が持って来たお弁当はお重2つ分。これが全て祐一の分だという。
何とか弁当を完食した祐一。栞が作りすぎてしまった弁当は美味しかったと祐一は
言う。
# 栞、料理を普段から作り慣れているとは思えないのですが、こんな豪華版のお弁当
# が出て来るとは意外だ。前作ではとても不味そうなお弁当だったのに(笑)。
# 「はい! 頑張りました!」、「たっぷりです」。ああっ、栞のリアクションが
# 一々可愛すぎて萌え死んでしまいそうです。
●ぬいぐるみ屋さん、再び
栞「これは、変わったぬいぐるみ屋さんですね。奥にも、未だ未だ沢山あるみたいで
すよ」
祐一「理解し難いものばっかりだ。関わらん方が良い」
(中略)
祐一「逃げるなよ。栞と三人で、お茶でも飲もうぜ。お前も気になってるんだろ。栞
のこと」
香里「私は、栞なんて娘知らないわ。どいて」
百花屋でアイスクリームを食べた後、舞へのプレゼントを買ったぬいぐるみ屋の前
にやって来た祐一達。変わったぬいぐるみの数々に、栞は興味津々。
栞の希望もあり、店の中に入ろうとした祐一と栞。
だが香里が遠くから見ていることに気づいた祐一は、栞に百花屋に忘れ物をしたと
一人で店に入らせ、香里を追いかける。
呼びかけを無視する香里を追い抜き、立ちふさがる祐一。
だが香里は、栞なんて知らないと言うのだった。
# まさかあのぬいぐるみ屋が又出て来るとは。
# 香里、祐一に栞の話をしておきながら、今度は知らないと否定してしまうのは一体
# …。真琴のエピソードの時の美汐にキャラが被るような…。
●デート中に他の女の子のこと考えるの、禁止
祐一「あの馬鹿」
栞「え?」
祐一「あ、いや、こっちの話だ。えっと、何だっけ?」
栞「さっきあったあのお店の話です。とっても面白いお爺さんがいて、細かく説明し
てくれて、色々勧められたんですけど、お金が無いからって断っちゃいました。
祐一さん、何かあったんですか?」
祐一「え?」
栞「ずっと、上の空です」
駅前の歩道橋の上で香里のことを考えていた祐一は、栞に話しかけられて我に返る。
祐一の上の空の様子に何かあったのかと心配する栞。
祐一は辛いことから目を背けようとしている人が側にいるという舞の言葉を思い出
す。
# 栞とのデート中に香里や舞のこと考えていてはいけません(笑)。
# ぬいぐるみ屋で勧められたのはオオサンショウウオとオオトカゲのぬいぐるみらし
# い。それより気になったぬいぐるみ…何だろう。
# 舞の言う「目を背けている人」、このシーンで出て来るということは、栞の方かな。
# ただ、栞と舞の接近は無いはずでどうして知っているのか? …という謎はありま
# すが。
●風呂上がりのカチューシャ
祐一「ああ。お前、風呂に入った後もカチューシャしてるんだな」
あゆ「これ? 大切な人に、貰ったものだから」
(中略)
祐一「何が良いと思う?」
あゆ「たい焼き!」
祐一「それはお前の好みだろう?」
あゆ「じゃあお金」
祐一「妙なところで現実的だな」
あゆ「だって、お金があれば、たい焼き一杯買えるでしょう?」
祐一「だから、たい焼きから離れろって」
あゆ「うぐぅ。じゃあ、品物じゃなくて、栞ちゃんが一番喜んでくれることをすると
か」
祐一「あ…」
あゆ「どこか楽しいところに連れて行ってあげるとか、美味しいものをごちそうする
とか、栞ちゃんが喜びそうなこと、何か無いの?」
祐一「栞が喜ぶことと言ったら、そりゃあ、香里と…。そうか!」
あゆ「祐一君?」
祐一「そうだよ。これしかない。俺が栞にしてやれること」
栞に誕生日プレゼントを買おうと財布の中身を見ている祐一。
そこにお風呂が空いたと知らせに来たあゆ。
あゆが風呂上がりでもカチューシャをしていることに気づく祐一。
あゆは、そのカチューシャは大切な人に貰ったものだと言う。
栞の誕生日プレゼントを相談する祐一。
最初、たい焼きというあゆだが、それから離れろと言われ、栞が一番喜んでくれる
ことをすると提案。それを聞き、祐一は栞にしてやれることに気づくのだった。
# 祐一、財布の中身は9,000円位? お札はD号日銀券(1984〜2003年)ですね。舞
# にも誕生日プレゼントあげたので、ちょっと金欠?
# こんばんにゃーって、何となく別作品を思い出しました。
# 風呂上がりでもカチューシャをしているあゆ。大切な人に貰った物だからって、あ
# ゆは赤くなって祐一の方を見ているのですが、祐一はこの件については未だ忘れて
# いるようで。
# 誕生日プレゼントでたい焼きと言い出すあゆ。でも、その後で喜んでくれることを
# すると結構まともな提案をしたので驚き。前作では名雪の役割でした。前作の名雪
# のアドバイスがこれが又泣けるもので消えたのは勿体ないのですが、本作では名雪
# は栞の存在を知らないことに(今のところ)なっているので、あゆにそのお鉢が回っ
# てきたのかもしれませんけれども。
# あゆに言われ、栞に何をするべきか気づいた祐一。真琴の時もそうでしたが、本当
# にすべきことに気づくのが案外遅いぞ>祐一。
●次回予告
栞「うわー。綺麗ですね」
香里「雪が溶けて春になったら、もっと沢山の生徒でにぎわうのよ」
栞「誕生パーティー?」
祐一「ほら。蝋燭消せよ」
栞「ああ、恥ずかしかった」
祐一「それは栞の強さだ」
栞「私は、弱い人間です。他人にすがらないと生きていけない、弱い人間なんです」
栞「私、笑っていられましたか?」
第18話「消え去り行く緩徐楽章(アダージオ)〜adagio〜」
栞編のクライマックスかな。BGMも違うし。
前作と同じようなオチだと思うのですが、「奇跡が何故起きるのか」という辺り、
解説されるのかな(前作は有耶無耶の内に治ったような印象を受けたので)。
では、また。
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