やはり、出た、その耐震偽装。
 これは、去年の10月頃、随分、騒がれた事件。
 その黒幕、創価学会ではなく、統一協会であるとか、・・・
 それも、一旦、消火沈静した筈が、再燃。
 この裏には、それこそ、夜叉の暗闘、あるべし。

【京都の「アパホテル」で耐震強度不足】
 新たな耐震偽装が発覚です。京都市内の2つの「アパホテル」で構造計算書の偽装があり、耐震強度が不足していることが分かりました。いずれも富山市内の設計事務所が構造設計したもので、京都市は、建築主の「アパホテル」にホテルの使用禁止を勧告しています。
 25日午後4時から開かれた会見。従業員およそ1600人、国内に51のホテルやリゾート施設を運営するアパグループの元谷外志雄代表とアパホテルの芙美子社長が姿を見せました。
 「今、折りしも受験シーズンでございまして、大変、社会的な責任を全うしなければならない立場にあって、このような時期と重なりまして、ホテル社長としても本当に申し訳なく、お詫びのしようもございません」(アパホテル 元谷芙美子 社 
長)
 このアパグループの京都市内の2つのホテルで、構造計算書を偽装するなど新たな耐震強度の偽装が発覚したのです。 偽装が発覚したのは、京都市にある「アパヴィラホテル京都駅 
前」と「アパホテル京都駅 堀川通」。国土交通省が「ある設計事務所」が関わった全国の42件のホテルやマンションについて、耐震強度を調べるよう各自治体に指示。その結果、京都市からの回答で明らかになったのです。
 偽装が発覚した2つのホテルでは、建物の強度を補うために必要な筋交いが設置できない構造になっていたり、構造計算の結果、「NG」と出た結果の表示をパソコン画面で「oK」と打ち直すなどされていました。
 本来、問題がない場合は、小文字で「ok」と表示されますが、大文字で打ち直された「K」を確認機関が見過ごしていたということです。
 2つのホテルとも耐震強度の最も低い部分は基準の71%と79%で、改修工事が必要とされるレベル。中規模の地震で損傷の恐れがあるということです。京都市は、建築主のアパホテルにホテルの使用禁止を勧告しました。
 この2つのホテルの構造設計をした設計事務所。それは、富山市にありました。
 「その偽装という言葉がよく分からないんですけども」(田村水落設計 水落光男 
一級建築士)
 問題の2つのホテルの構造設計をしたのは、富山市の田村水落設計。今回の耐震偽装問題について、水落一級建築士は偽装を全面的に否定しました。
 「はっきり言えるのは、体力のないものを、あるように見せることは絶対にないですし、自分が今まで納めてきたものは、数字的には収まっているものを納めた」(水落光男 一級建築士)
 今回の問題の発端は去年6月、この人物の国土交通省への通報でした。
 「自分達が主張していたことの一端が明らかになったという事については、うれしいと思います」(イーホームズ 藤田東吾 社長)
 かつての確認検査機関「イーホームズ」の藤田東吾社長。イーホームズは、田村水落設計の物件も担当したことがあり、かつて、田村水落設計側がイーホームズを訪れ、こんな話をしたと言います。
 「基準を満たさない数値を合わせるため『加重値を省略する。床の重量を取るとか、そういったノウハウは他にもやっている奴らがいるんだと。自分もやっていた』という報告を聞いた」(イーホームズ 藤田東吾 社長)
Q.耐震不足を知りながら偽装?
 「そんなものは絶対ない、絶対ない」(水落光男 一級建築士)
 アパグループ側は、田村水落設計との関係について、こう説明しました。
 「地元での取引先の紹介からですね。そんな構造計算が問題になるとは、かつて考えたこともなかったですし、私たちが水落さんに聞くと、いつも『大丈夫だ、十分に強度はある』と言うものですから、彼の言うことを信用しすぎたかなと」(アパグループ側)
 田村水落設計が構造計算に関与した物件は、15の都道府県に168件。国土交通省は25日、関係自治体に偽装があるかどうか、調査するよう要請しました。(25日17:34)