21日朝日朝刊に若者年金支給という構想が紹介されていた。7面全面を使った特集である。
 発案者は千葉大の広井教授だ。
 この若者年金は、20−29歳の若者に月4万円を支給するというもの。この年齢層の所得格差が広がっているから、その差を埋めて、職業訓練や資格取得、起業、NOP設立費などに使ってもらうことが狙いだという。
 こんなカネを与えたら、彼らは遊ぶカネに使ってしまうだけだろう。フリ−タ−は、カネがなくなると仕事をし、カネができると仕事を止めて遊ぶ、というのが多いのが実態なのだ。
 職業訓練や資格をとって、ちゃんと自立を志す若者は、きちんと働きながら、遊ばすにカネをためてやるのだ。かれらには、働く気があれば、体力も健康も備わっているのだから、働くように仕向けるのが本筋で、そのための目的限定の支給なら分かるが、何の紐も付かないカネを公給の小遣いみたいに毎月支給するなどは、全くナンセンスだ。彼らをだらけさせるだけである。こんなことを発案かる人もこれを特集的に記事にする新聞もまともとは言えないと思う。
 村上新八