英国の日曜紙サンデ−タイムスは、イスラエル軍筋の情報として、小型戦術核を使って、イランの核関連施設の攻撃を計画している、と伝えている。
 「イランへの攻撃を仕掛ける者は即座に後悔する」というイラン外務省報道官、ホセインの発言まで載っているからまんざら架空報道でもあるまいが、憂慮すへき問題である。
 この戦術核は、地下深くまで貫通して地下施設を破壊する能力を持つ、アメリカの「バンカ−バスタ−」の弾頭に装備するのだと言う。
 イスラエルは隠れた核保有国だが、敵対するイスラム国家が核武装する懸念は分かるが、イランは北朝鮮と異なり、核武装するとまでは言ってはいないのだ。
 イスラエルが、世界のどこでもまだ使用されたことがない「小型戦術核」を使用するとしたら、世界中からの非難を浴びることになるだけでなく、将来に深刻な問題を残すことになるのだ。
 バンカ−バスタ−をイスラエルに供与したアメリカは、責任を持ってこれを阻止すべきである。
 村上新八