北朝鮮のおおっぴらな核兵器製造やイランの強硬な核開発推進の影響であることは確かだが、ヘルシャ湾岸諸国をはじめ、中東全域で核開発の連鎖が起こっている。
 サウジ、バ−レン、アラブ首長国連邦、カタ−ル、オ−マンなどから構成される「湾岸協力会議」(GCG)では核の共同開発の話し合いを始めているほか、北アフリカのチュニジア、アルジェリア、モロッコやヨルダンも核開発に意欲を見せているという。
 名目は「核の平和利用、原発建設」とは言ってはいるが、これが核兵器開発のスタ−トを意図するものではない、という保証はないのだ。
 ライス国務長官は、「世界最大の油田を抱えている国が何故原発を必要とするのか」と言っているが、それはイランも同じであり、イランはイスラエルに対抗するための核兵器を持とうとしいることは明白なのだ。
 こうして、核拡散はとめどなく、連鎖反応を起こして、いずれ世界は核まみれになることは必定だ。
 こんなに核がばら撒かれれば、いつ自爆テロの手に核兵器が渡ってもおかしくない時期が間もなく来るのであろう。それは世界の終わりを意味するものなのだ。
 村上新八