安倍の人気は、拉致問題で終始強硬な姿勢を取り続けてきたことと、総理の靖国参拝でも「次ぎの総理もその次ぎの総理も堂々と靖国参拝すべきだ」とはっきり明言する点にあった。
 ところが、この「ぶれない安倍」の姿勢が、総理になってからは「曖昧藻弧の安倍」に一変してしまっている。
 本間前政府税調会長のスキャンダル
辞職では、「一身上の都合で」を17回、今度の佐田行革相の政治資金規制法違反問題でも「調査中」の言葉を南海も繰り返すなど、曖昧に終始している。
 28日にも、記者が「官房長官時代と違ってこっそり参拝というわけにはゆきませんね」という質問に「『こっそり』というのは失礼じゃありませんか」としか答えていない。
 温家宝中国首相の来日が決まり、日程の調整にまで入っているこの時期にまた、靖国参拝問題を曖昧なままにしておこう、とする態度は、「ぶれない安倍」のイメ−ジを壊すだけでなく、折角雪解けになりかけた日中関係にも影響を与えるのではないか。
 村上新八