教師より医師免許更新試験が必要なのだ
教師免許の更新試験の必要性が取りざたされている。教師の質が落ちているというのだ。
かって日本で、「でも、しか教師」という言葉が流行った時期があった。就職口がなくて、「教師にでもなるか」「教師くらいにしかなれない」という意味であった。その頃教師になった人たちの質が問題視されているのかもしれない。
しかし、教師には、教育委員会が監督機関としてあるから、監督をする制度はできているのだ。
だが、一度免許をとったら、生涯免許だし、どんな科目でもOKという医師にはそういう公的な監督機関はない。一方医療の進歩は日進月歩であるにも拘わらず、中年を過ぎたら、医学会にも出ないし、勉強もしない医師が沢山いる。
薬は薬品会社の専門セ−ルスマンが売り込みにくるから、それなりの知識はあるが、診断、医療技能の向上には不断の勉強が要るはずだが、それを怠っているのだ。
だから、医師を信用できずに、セカンドオピニオン、サ−ドオピニオンを求めて医者のハシゴも起こるし、それが医療費を引き上げている一要因にもなっているのだ。
「医師免許の更新試験は必要ない、今後は弁護士が増えるから、医療訴訟も増えて、それによって淘汰されることになるから、それでよいのだ」という意見もあるが、これは間違いだと思う。
アメリカ人とは異なり、日本人の性格として、医療訴訟を起こすのは例外だからである。
医師免許更新試験を実施するか、アメリカ並みの医師の技能評価と公表制度を敷くべきである。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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