Kanon 第10話
携帯@です。
ええと、黒ミサ準備のために色々と遅れまくっていますが。^^;;;;
Kanon 第10話「丘の上の鎮魂歌(レクイエム)〜requiem〜について雑感など。
# とっくに第11話放映済みなので今更、ですが。
^L
●全体を通して
タイトル通り、真琴の最期の二日間の話です。
東映版でも第10話でしたが、前作では舞、栞のエピソードを消化した後から描かれ
たのに、本作では祐一が真っ先に直面する不思議な出来事ということになります。
前作の真琴の最期は、涙、涙だったのですが、本作の祐一と真琴の姿は泣けるとい
うよりは寂しさ、物悲しさを感じさせるような気がします。涙、という点では、消え
たシーンよりはその前、真琴が祐一の名前を美汐に思い出させて貰ったシーンの辺り
のシーンが泣けましたね。
前作と異なり真琴エピソードを持って来たのは、これから起こるであろう「奇跡」
の連続を予感させるための話だったからかな。
それと祐一、真琴とずっと一緒で居ようと誓ったからには、当分他の女の子に手を
出すの、禁止! (絶対無理)
●アバンタイトル
秋子「大丈夫よ。真琴は私と遊ぶから」
祐一「忙しいのに、済みません」
秋子「私が遊びたいのよ。真琴と。ねぇ真琴。お母さんと一緒に遊びましょうね」
最早、人の言葉すら話すことも出来ない真琴を秋子に預け、出かける祐一。
出かけた先は学校。出て来た美汐に手を上げます。
# 前作ラストでは未だ喋れたのに、今回はもう…。数日が経過したのかな。
# 学校サボっているのに、学校に出かけているなんて、もう栞には何も言えませんな。
●祐一の願い
祐一「あいつはもう、言葉も話せない。笑うことも怒ることもあまりしない。人間ら
しい感情が失われかけてるんだ。秋子さんも名雪も良く面倒をみてくれている」
(中略)
祐一「でも、あいつどこかで、俺以外の人間には気を許していない。あいつと、会っ
てやってくれないか? 辛いのは判る。でも、お前なら全て理解して、あいつ
に接してやれると思う」
祐一が美汐を待っていたのは、自分と同じ体験をしたらしい彼女に、真琴に会って
やって欲しいというものだった。
# 自分以外に気を許していないのに、美汐に会ってやって欲しいと依頼する祐一。自
# 分一人だけではもう…ということかな。
●一時蘇った記憶
美汐「あなたが、いつも呼んでいた人でしょう?」
真琴「あう…」
美汐「頑張って」
真琴「あ…う…ういち。う…う…い…い…。ゆ…ゆういち。あ、ゆういち、ゆういち、
ゆういち!」
(中略)
美汐「もう一度熱を出して眠った時は、恐らく、その時です。この子が望んでいたこ
とがあるのなら、どうか、かなえてあげて下さい」
祐一「望んで、いること」
真琴を連れ出した祐一は、雪の積もった公園で美汐と真琴を引き合わせる。
自己紹介した美汐は、真琴に名前を尋ねる。
美汐のことを警戒し、中々前に進もうとしない真琴を美汐は抱きしめる。
髪を撫で、真琴を落ち着かせた美汐は、真琴に自分の名を思い出させる。
そして祐一の名前も。
祐一の名前を思い出し、嬉しそうな真琴。
しかし、それは一時的なもの。すぐに又忘れてしまうと美汐は言う。
真琴が望んでいることがあったら、どうかかなえてあげて下さいと美汐は言うのだ
が。
# 前作には無かったシーンですが、ゲームにはあったのかな? 前作では真琴と美汐
# が出会ったのは、消える直前、丘に向かう途中でしたからね。
# 真琴が名前を思い出すシーン、消えたシーンよりも泣けました。
●真琴のやりたかったことは結婚だったような
祐一「やりたかったこと、沢山あったんだろう。何だってつきあうぞ」
鈴を鳴らしている真琴。
もっと良いプレゼントにしておけば良かったのにという祐一は、真琴に何かしたい
ことは無いのかと訊ねる。
# 真琴は元々鈴が大好きだと前回秋子さんから聞いているのだから、それが真琴にと
# って良いプレゼントだと感じても良いのだろうけど。
●ファミレスへ
名雪「偶にはこういうのも良いよね」
秋子「ええ。外で食事なんて久しぶり」
祐一「ありがとうごさいます。真琴、好きなのを沢山食べろよな」
真琴、秋子、名雪と共にファミリーレストランで夕食の祐一。
# 前作ではこんな店で良いのかとか言われていたような気がしますが、本作の方が同
# じファミレスでもより高級そうです。それと、前作で印象的だった真琴の誕生日の
# イベントが無くなってますね。あれ、真琴が家族の一員だと再確認するための大事
# なイベントだと思うのですが…。と思っていたら、後で別に家族だと確認するイベ
# ントがあったからのようで。
●プリクラは登録商標です
祐一「真琴、そんな所で何してるんだ」
真琴「あう…」
祐一「今日は見て無くても良いんだよ。お前も一緒に映るんだ」
名雪「真琴。私たちと一緒に撮ろうよ」
秋子「どうしたの? 早くいらっしゃい、真琴」
名雪「ほら、おいで、真琴」
レストランの隣にあるゲームセンターのプリクラで写真を撮ろうと言い出す祐一。
でもやはり、見ているだけだった真琴を祐一、名雪、秋子は一緒に撮ろうと招き、
四人は一緒にプリクラを撮影するのでした。
# プリクラは登録商標なはずなのでどう言い換えるかと思ったら「プリント機」です
# か。
# 祐一が居ても、プリクラに入ろうとしない真琴が何とも。
# 手書き文字が書けると知り、「俺に任せとけ」という祐一。絶対まともなの書かな
# い…と思ったら、後でもちょっと出て来ますが普通だったみたいですね。
●冬の花火
祐一「その夜。真琴は熱を出した」
帰宅後、家で花火をした真琴達。
その夜、真琴は熱を出して寝込んでしまう。
# 前作でもやっていた冬の花火。秋子さんは以前、暖かくなったら…と言ってました
# が、もう保たないと判ったので急遽することにしたんでしょうか。雪が積もってて
# 寒そう。
●祐一、プロポーズ
祐一「何か、欲しいものはあるのか。肉まん買って来てやろうか。それとも」
真琴「あう…」
祐一「そうか。真琴は、俺と一緒に居られれば良いんだったな。それだけだったんだ
よな」
(中略)
祐一「結婚しようか、真琴」
熱を出した翌朝、まだ生きていた真琴。
真琴のお気に入りの漫画を読んでやる祐一は、美汐にこの子が望んでいることがあ
るのなら叶えてあげて下さいと言われたこと、そして真琴の願い──結婚したい──
を思い出し、結婚しようかと言います。
# 真琴に読んでやっていた漫画、「冬のおわりのアデュー」というタイトル。
# 結婚ネタ、やはりこういう展開になりますか。ゲームにはあったんだろうか。
●戻らぬと知りながら
秋子「あら。真琴起きられるの?」
祐一「ええ。ちょっと、これから二人で出かけてきます」
秋子「学校さぼっておいて、不良ね」
祐一「そうですね」
秋子「冗談よ。美味しい晩ご飯作って、待ってるわね」
真琴を着替えさせ、出かけることにした祐一。
晩ご飯作って待ってるわねという秋子さんは、祐一達が出かけていくと泣き崩れる。
# 熱が出たので、もう後が無いということを知っていたんでしょうね。
●何時から待ってたんだろう
祐一「サボりか? お互い、出来が悪いな」
美汐「何にも出来ませんが、これ位は。それに、友達、ですから」
(中略)
美汐「そうですか。良いことだと思います。あの丘は、この子の生まれ故郷ですか
ら」
(中略)
美汐「はい。水瀬名雪さんですね。真琴、また何時か遊びましょう」
家を出ると、そこに美汐が待っていた。学校に寄って丘に行くという祐一に、美汐
はあの丘は、この子の生まれ故郷だから良いことだと言う。
学校に着き、美汐に名雪への伝言を頼んだ祐一。
美汐は、真琴にまた何時か遊びましょうと言い、別れを告げるのだった。
# 美汐、朝の登校時からずっと水瀬家の前で待っていたんでしょうか。
# 美汐が友達と言ったのは、真琴に対してということかな。
# 秋子さんに続き、美汐も別れを予期していて敢えて又遊びましょうと言うのが悲し
# い。
●最後の遊び
名雪「真琴。帰ったら、又遊ぼうね。私ね、真琴とお話ししたいこと、一杯あるんだ
よ」
昼休みになるまで、真琴と遊んでいた祐一。
昼休みに祐一達の前に現れた名雪は、真琴と小さな雪だるまを作って遊ぶ。
短い昼休みの後の別れ際。又遊ぼうねという名雪に、祐一はありがとうなと礼を言
う。
# 小さな雪だるま。栞の雪だるまのエピソードとも被ります。
●間接キス?
祐一「ほら、肉まんだ。好きなだけ、食べて良いぞ」
真琴と共に、物見の丘にやって来た祐一。
この丘だけは何故か雪一つ無く緑に覆われ、そこに腰を下ろした祐一と真琴。
祐一は肉まんを取り出し、真琴に食べさせてやるのだった。
# 真琴に肉まんを食べさせて、その囓りかけの肉まんの囓った部分を食べるなんて汚
# いな祐一。間接キスを狙った訳では無いと思うが。
●結婚式
祐一「ウェディングドレス、一式買うなんて無理だから、これだけだ。我慢しろよ
な」
祐一「私、相沢祐一と沢渡真琴は、病める時も、健やかなる時も、富める時も時も貧
しき時も、いつも側にいることを誓います。……これから先、何時までも、な。
真琴」
真琴「あう?」
(中略)
祐一「(これで、真琴の願いは成就したと信じた。子どものようにはしゃいでみんな
を困らせて、真琴は幸せだっただろうか。嫌いな俺なんかと一緒にいて、真琴
は幸せだったろうか。全ては報われただろうか。本当にみんなお前が好きだっ
た。何時も喧嘩ばかりしていたけど、俺もお前が大好きだった。それに気づい
てくれていれば、お前は幸せな筈だった。でもお前は、何時だってあまのじゃ
くだったから、ちょっとだけ心配だよ。俺は)」
夕方までそこで真琴と過ごした祐一は花嫁のヴェールを取り出し、真琴の頭に乗せ
る。
そして、結婚の誓いの言葉を述べる祐一。
# ウェディングドレス、試着でもするのかと思ったらヴェールだけ購入しましたか。
# ゲームではやったのかな>結婚式。
# 祐一の長いモノローグ。要するに最初出会った時から祐一は真琴のことが好きだっ
# たという事で良いのかな?
●飛ばされたヴェール
祐一「あ、あ、ほら泣くなよ真琴。ベールなんて、どうでも良いから。今日は、目出
度い日なんだぞ。今日から、俺たちは本当の家族なんだ。だから、もう泣くな
よ。なぁ、真琴」
ずっと一緒に居ようなと言った直後、風で真琴のヴェールは飛ばされてしまい、真
琴は泣き出してしまう。
祐一は真琴の後ろに座り、真琴の頭を撫でて落ち着かせる。
# 一緒に居ようと言った途端に風が吹くなんて意地悪な風だ。
# 前作では誕生日パーティーをすることで家族の絆を確認していたような気がするの
# ですが、本作では結婚することで名実共に真琴と家族になったということですね。
●真琴の最期
祐一「真琴もちりんちりんしてみな。お前、こうやって遊ぶのが好きだったろ」
(中略)
祐一「ずっと、こうして遊んでいような。な、真琴」
(中略)
祐一「ちりんちりんって弾くんだよ。どうしたんだよ真琴」
真琴「あう…」
祐一「ほら、真琴。まこ…」
真琴「あう…あう…」
真琴の手首の鈴を鳴らして、真琴と遊ぶ祐一。
眠りそうになってしまう真琴を起こしながら。
とっぷりと日が暮れた頃、遂に真琴は力尽き、気が付くと真琴の姿は消えていた。
そして緑に包まれていた丘は、雪原に戻っているのだった。
# 前作では真琴を背負って丘に辿り着いたと思ったらすぐに消えてしまった真琴。本
# 作ではたっぷりと別れを惜しむ展開となりました。
# やはりというか、真琴が消えた途端に周囲は雪原に。要するに祐一は、狐に化かさ
# れていたということか。
●家族の肖像
祐一「真琴、そんな所で何してんだ」
名雪「真琴、私たちと一緒に撮ろうよ」
秋子「早くいらっしゃい、真琴」
祐一「よし、真琴が真ん中だ」
名雪「じゃ、撮るね。真琴も良い? 行くよ。3…2…笑って」
真琴「春が来て、ずっと春だったら良いのに」
場面は戻り、真琴と四人で写真を撮ったシーン。
# この写真が又多分、出て来ることになるのかな。
●意外な本性
美汐「春になれば、又あの子達は、丘を走り回るんでしょうね。小さな営みの中、又
新しい命が生まれ、はぐくまれて、そして又、人の温もりに憧れる子が、出て
来るのでしょうね」
祐一「そうかもな」
美汐「でも、仕方がないですね。それが、あの子達の性分ですから」
祐一「ああ、そうだな」
美汐「もしかすると、この街の人間の半分位が、あの子達なのかもしれませんよ。そ
れと、気づいていないだけで、みんな人では無いのかもしれません。この私も、
そしてあなたも」
祐一「あ…天野、おまえ」
美汐「冗談です」
祐一「あ、な、何だよ。びっくりさせるなよ」
美汐「でも、あの丘に住む狐がみんな不思議な力を持っているとしたら、そんなあの
子達が沢山集まったとしたら、とんでもない奇跡を起こせる、ということにな
りますよね」
祐一「何の話だ。それは」
美汐「夢ですよ、夢。空からお菓子が降ってきたりしたら、素敵だと思いません
か?」
祐一「思わないね。道に落ちたお菓子なんて、汚いだけだろう」
美汐「相沢さんは、現実的すぎます」
祐一「お前こそ、案外少女趣味で空想好きだよな」
二人「フフ…フフフ…」
祐一「同じ夢を見てたんだよな。俺たちは。そして、そこから帰って来た」
美汐「もし、もし奇跡を起こせたら、相沢さんなら、何をお願いしますか?」
祐一「そんなことは、決まってるさ」
真琴が消えた後で、美汐と屋上で話している祐一。
元気そうで安心したという美汐に、それだけが取り柄と祐一は言う。
あの丘に住む狐が皆不思議な力を持っているとしたら、とんでもない奇跡が起こせ
るかもしれないという美汐。
もし、奇跡を起こせたら、何をお願いするのかという美汐。
もちろん、祐一の答えは決まっていて……。
# すっかり明るくなった少女趣味な美汐にびっくり。きっと、自分が出会った狐とは、
# その想いを遂げさせない内に別れてしまったことが心残りとなっていて、真琴の想
# いを遂げさせてやる手伝いが出来たことで吹っ切れたんでしょうか。
# 美汐が言っていた「奇跡」。それはこれから起きる数々の奇跡の暗示でしょうか。
# 祐一の台詞も元の身も蓋もない言い方に。でも真琴に「結婚しよう」と言った祐一
# が、これからまた別の女の子といちゃつく展開になるんですよね、多分。そこら辺、
# 祐一は気にしないんでしょうか。
# EDへの入り方が今回少し違っていて、物見の丘で寝ている真琴とピロの絵が出て
# いる時に前奏がかかって、通常のEDに入るようになってます。どうせなら、ED
# もスペシャル版にして欲しかったな。
# EDクレジット、普通なら祐一、名雪、あゆとなるのですが、今回ばかりは祐一と
# 真琴が真っ先にクレジットされました。
●次回予告
女生徒「これまたあの人?」
名雪「嘘つき」
あゆ「話が見えないんだけど」
祐一「お前って、結構有名人だったんだな」
名雪「あーん」
名雪「それに私、あゆちゃんと絶対良いお友達になれそうな気がするの」
舞「言っても、誰にも信じて貰えないと思う」
第11話 光と影の間奏曲(インテルメッツォ) 〜intermezzo〜
牛丼キタ〜!!次は舞編ですか。
それとこれまで一度も出会っていなかった名雪とあゆがついに出会います。
(第11話でそのことがきちんとネタにされていたのが良いですね)
では、また。
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