ベネゼラのチャベス大統領が7割近い得票率で大統領三選を果たした。
 世界第5位の石油資源と石油高騰による富を背景に、国民の6割を占める貧困層に対して、無料の診療や食糧の支給、無料教育などのばら撒き福祉で圧倒的な支持を得ている結果である。
 このような人気取り政策の反面、産業振興の投資は遅れているというから、将来が心配であるし、働く場を増やさないままでの過剰な福祉は、貧困層の働く意欲をなくし、福祉依存の怠惰に陥らせる虞もあるのだ。
 そればかりではない。ブッシュを悪魔呼ばわりするくらい反アメリカのチャベスは、イラン、北朝鮮に接近して緊密な関係を作ろうとしている。それは、核兵器やミサイル技術の導入を狙っているのだと思う。アメリカに対抗するためには、北朝鮮のように、核武装することが必須であると考えているのであろう。
 北朝鮮→中国→ベネゼラのル-トで核兵器の技術が南米に拡散する虞が出てきたのだ。 

 アメリカはしめ国際社会はこれを充分に警戒する必要があろう。
 村上新八