私は、オペラ・バレエはそんなに好きではないのですが、

In article <4ra0ilFqium2U1@mid.individual.net> HASHIZUME Naoki <nhashiz@netscape.net> writes:
>オケの演奏は意外と,と言っては失礼でしょうが,しっかりしていました。
>ブダペストの歌劇場と比べて何ら遜色ありません。問題は歌手のレベルに
>相当なバラツキがあり,特に女声陣は総じてボロボロ。パミーナが若くて
>美人で声もよく,一人気を吐いていたのに対し,3人の侍女やパパゲーナは
>本職のオペラ歌手とは思えないレベル。夜の女王はどう見てもパミーナより

極東の小国に済んでても、首都圏で有名所の演奏や海外から「わざわざ呼
んだ」人の演奏ばかり聞いてると、「プロ」のレベルに期待し過ぎちゃい
ますよね。
「本場」ヨーロッパとは言え、全部合わせても小国の 2倍位の人口しか居
ない地域で、津々浦々まで劇場が有る訳ですから、全てで最高の演奏って
え訳には行かないんでしょうねえ。
田舎町に行って、まあまあのオケと、時々上手い歌手が居れば満足すべき
なのではないでしょうか。
日本の古典芝居で言えば、ドサ回りの小屋に行って大歌舞伎と較べては酷
だと言うみたいな物でしょう。
ヨーロッパの凄い所は、田舎の小さい町でも、どんな下手でも、ちゃんと
オペラ公演が有って、そこそこ客が入ってるって事だと思います。商業的
には成り立ってないと思いますが、ちゃんと公的援助も有るしね。

>は総じて声量十分で声もよくハイレベルでしたが,ザラストロとタミーノの
>風貌があまりに似ていて,親子に見えてしまうのが玉にキズでした。なお,
        :
>ではなく少年の扮装をしたソプラノ3人が演じていましたが,うち2人は全く
>「おばちゃん」だったので,ちょっと興ざめでした。

オペラだと、建前としては歌唱力第一で、見た目は二の次てえ事になって
るんですが、やっぱり見た目も鑑賞には大事ですよね。
以前、ヨーロッパの 1〜1.5 流クラスの劇場の、東京引越公演で、「バラ
の騎士」を見た事が有ります。演奏はまあ上手いんですが、ゾフィーより
元帥夫人の方が美人だと、どうも話に説得力が…

>前日,娘にはメトロポリタンのDVDを見せて「ドラゴンが出てくるよー」と
>期待をあおってしまったのですが,ドラゴンは赤いベールの衣装を纏った
>女性がひらひらと走り回るだけ,という演出だったので万事休す。上演中
>何度も娘から「ねえ,ドラゴンはまだ出ないの?」と聞かれ,ひたすら

お幾つか知りませんが、子供であれば勿論、大人でもかなり観巧者になっ
てないと、演出の違いを楽しむと云うのは難しいでしょう。私も、今でも、
最初に見た演出で作品の価値を判断したり、違う演出を見ると「贋物」み
たいな気がしたり。
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                                椎野正元 (しいの まさよし)