米中北の秘密協議で、北朝鮮が6者協議に復帰し、今月か来月に協議を再開することに合意したという。
 これは、中国の制裁措置の一環として、北朝鮮の需要の9割をまかなうという中国からの石油供給停止をちらつかされるなど、中国からの圧力が効を奏したものであろう。
 中国は、これで、6者協議の議長国としての面目を保ったわけである。
 1週間後に中間選挙を控えたブッシュにとっては、劣勢を伝えられるなかで、たいしたプラスにはならないが、民主党から攻撃される材料が一つ減ったことにはなるであろう。
 北朝鮮が、復帰を決めたは、金融制裁緩和のための米朝との二国間協議の場を得たいことが一番、二番は中国からの石油供給の継続、三番はこれによる韓国からの米支援の復活であろう。
 核問題については、北朝鮮は、核保有国として、米国等の核の前面廃棄要求に対しては、相互に核放棄するならば、という条件を要求するのであろう。それは勿論通らないことが分かっているから、そのような条件を持ち出して、北朝鮮の核保有を継続する作戦なのだ。
 こうして、だらだらと、石油、米を貰いながら、核兵器の数を増やしていくというのが北朝鮮の作戦なのだ。
 かくして、今度の6者協議も成果は上がらないのであろう。
 村上新八