学校での子どものいじめによる自殺が続いているなか、23日にはまたまた滋賀県で中2の女の子が自殺した。
 いじめた同級生4人に「これで厄介者がなくなるね」という遺書を見ると、胸が詰まる思いだ。
 学校では、両親に対しては、いじめの事実を認めていたが、記者会見では一転、否定している。
 いじめの否定やいじめを「プレッシャ−」と言い換えるなど、学校の先生には「逃げ」ばかり目立つ。
 ある会社で、問題を起こした部署の責任者を責めるよりも、その問題の徹底した解明、究明と、それに基づく再発防止対策が優れていることを評価した社長がいた。これは見識である。
 人は責任を責められたり、罰せられれば、問題を隠し、言い逃れ、逃げようとするのだ。これではいつまで経っても問題は解決しない。いじめの事実に蓋をしてしまい、それが嵩じて自殺にまでエスカレ−トしてしまうのである。
 いじめ問題に対する教育委の対応と学校の反応は、まさにこんな形になっているのである。
 こみれを改めて、出直さないと、いじめ自殺問題は収束しないと思う。
 村上新八