プ−チン政権下のロシアの警察、検察、弁護士、裁判所の法曹界全体が腐敗し切っている実態が放映された。
 警察では、警察官一人当たりの検挙数にノルマが課されているので、それを達成するために、手っ取り早く、賄賂を払うカネもない貧困者に目を付けて、微罪犯罪を検挙する。検挙者が送検されないと、ノルマ達成にならないので、ひどい拷問で自白調書を作成する。
 マフィアや大規模犯罪集団とつるんでいる検察は、彼らの犯罪や政府関係から声の掛かっている犯罪には、絶対に手を出さない。正義感の強い陪審員には、圧力を掛けて陪審員を辞退させる。
 弁護士は、警察、検察が怖くて、拷問による自白は、証拠にならないと法で決まっているのに、それを裁判で明らかにしようとはしない。
 判事も、検察の言いなりで、賄賂漬け、民事でも政府関係者の指示通りに判決を下す。それに逆らった判決をしようものなら、適当な理由を付けて忽ち解雇されるか、左遷される。
 判決は、裁判が始まる前に上層部が指示してくる。だから、ロシアでの裁判による無罪判決は0.8%と他の国の10−20%に比べて著しく低くなっている。
 プ−チンは、この実態を知って、知らない振りをしている。
 これがロシア法曹界の実態だという。
これでは、全くの野蛮国以下である。こんな国が国連安保理の常任理事国の椅子に座る資格など全くない、と云わざるを得ないのである。
 国連の人権委員会で大きく取り上げて、国連の調査団を派遣して、実態を徹底的に究明し、国際的なロシア政府糾弾に乗り出すべきである。
 村上新八