長期政権腐敗の実証がまた福島県で
実弟の談合仕切りをねたに不正な政治資金を稼いでいた福島県前知事佐藤栄佐久がついに逮捕された。
県知事18年、圧倒的な強さで福島県に君臨し、全国知事会副会長まで務めていた実力者である。
実弟は、土建業者でもなんでもなく、縫製業経営者という土建業界とは全く無関係な人物である。この男が、土建公共事業の談合仕切りをやったのだ。
こんな事例はない。普通、談合を仕切るのは、業界トップクラスの実力会社か、天下りのOBだが、業界とは無関係の男が絶対的な力を持って仕切りをやったというのは前代未聞である。
長期政権の兄貴の後光を背景にやったことは明白だ。
これだけのことを長年に亙ってやっていたのだから、業界だけでなく、その噂は議員、権の職員、幹部の耳に入っていなかったとは絶対に考えられない。それが今日まで放置されていたというのは、その裏に何かあるはずである。検察はその裏側まで解明すべきである。
福島県全体が談合汚職にまみれ切っていたと思われても仕方あるまい。
地方自治拡大に向かって、大幅に、予算、地方治政権限の移行が行なわれよつつある現在、滋賀県、福島県と相次いで不正が発覚することは、中央のみならず地方も腐りきっていることを如実に示すものであり、なんとも情けない限りである。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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