さすが中国
中国は安保理において、一見国際社会に押されたかのように見えるが、実に巧妙
かつ賢明な立場を確立した、と俺は見る。決議後の中国代表の談話は、
(1)中国は決して北朝鮮の崩壊を望まないこと
(2)北が崩壊したときに日韓が蒙る悲劇の縁由は、
制裁に最も積極的な日米にあり、中国は無関係であること、
を明確に宣言したものと言えるからであり、同時に中国は、中国と友好関係にある
国々との間にも何等支障がない状態を維持するに至ったからである。なお、ロシア
も中国に同調するに違いない。
日米首脳が得意げに叫ぶ“全会一致”というのは美辞麗句に過ぎず、今や国際社会
においては、北朝鮮の崩壊を望む側と望まない側とにまっ二つに割れたと言ってよい。
豪州が日米特に日本に接近しているのは、日本有事の際、日本を脱出する裕福層に
豪州の未開の土地を斡旋したい下心があるからではなかろうか。
日本では極右を中心として積極的に北の崩壊を望んでおり、特に拉致被害者家族会・
救う会らが熱心である。横田夫妻があれだけにこにこ顔で北制裁快哉を言うわけは、
恐らくは内心娘が生きているとは思っていないからではないのか? 俺にはどうも
こいつらの運動が眉唾ものに思えてならない。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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