北朝鮮の核実験の真偽はまだ確認されていないが、国連安保理の制裁決議はこの2,3日うちにはなされるであろう。
 この問題を協議するために、中国の唐国務委員が訪米した。訪米の目的は、国連憲章第7章、41条の経済制裁までに限定し、武力制裁に発展する42条を含めないようにすることと、金融制裁と船舶臨検の条件を緩和するように、米国に働きかけること、北朝鮮が望んでいる米中二国交渉に応じるよう説得することにあるものと予想される。
 しかし、米国は二国間交渉には応じまい。これに応じれば北の核実験に成果を与えることになるからである。
 しかし、米国が前の二つに譲歩したとして、北朝鮮は今後どのような行動に出るだろうか。
 この程度の制裁は、北朝鮮には予想範囲内であろうから、いままでの核開発姿勢を変更することなく、さらに加速させて、第二、第三の核とミサイル発射実験を継続することによって脅威を見せ付けるであろう。その覚悟なしに、このようなかけに出るはずはないからである。
 当面を糊塗するだけのような制裁案ではダメだと思う。北朝鮮が折角苦労して開発に成功した核兵器や核製作技術を放棄するようなことは絶対に考えられない。
 今のうちに、核関連施設を徹底的に攻撃破壊し、軍に金正日を見限らせ、ク−デタ−でも誘発させるしかないと思う。
 村上新八