北朝鮮の核実験が予告通り実施されるかどうかは、フィフティ・フィフティだ。先のミサイル発射は予告通り実施されたから、今回もやる可能性は高い、という観測もあるが、国際的脅威の意味がミサイルとは格段に違うし、ミサイルのときは、反応が弱かった中韓ロも今回は、国連安保理理事会の議長声明にも賛成するなど、強硬な反対姿勢を見せているからだ。
 しかし、もし実験が強行された場合の安保理の反応が問題だ。ここで軍事攻撃を含めた厳しい制裁を加えず、軟弱な反応をしたとしたら、まず、イランは、安心してウラン濃縮を拡大するであろうし、自信を持って核兵器開発への意志を固めるであろう。
 その結果は、核兵器開発を志す国々への果てしない連鎖反応が起こることが避けられない可能性は大きい。
 それこそ、全地球への核拡散を招来し、人類と生物は破滅の危機に近づくことになるのだ。
 本当に怖いのは、このような影響なのだ。
 村上新八