回答誘導型の世論調査を改めよ
世論調査では、支持理由についての回答も付けられている。この支持理由の回答は、回答者の質とかそのレベルを判断して、その世論調査そのもののを判断する上で重要な意味を持つものと考える。
しかし、その回答は、決められた複数の回答項目から、回答者が選択する形が取られているものと思う。いつも同じハタ−ンだからだ。
たとえば、「小泉内閣を支持しますか」という設問で「支持する」の理由をみると、「人柄がよいから」「他の内閣よりも良さそうだから」「実行力があるから」などの比率が高くなっている。これはいつも同じパタ−ンである。
この選択式の回答項目を、「ツッパリがかっこよいから」「頑固さが魅力だから」「ただ、なんとなく」「手練手管が面白いから」というような回答項目に変えたら、この四つが俄然多数を占めることになることは確実だと思う。回答者はこんなレベルなのだ。
低レベルの世論調査でも、それを信用したり、それで誘導されるようなことは、多いと思う。横並びや大勢迎合が好きな日本人には、当然ありうることだからだ。
しかし、こんなものに誘導されて、世の中が動いていくとしたら危うい限りである。世論調査の方法を抜本的に改める必要があろう。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735