日中国交正常化の際に、中国が「日本の国民が悪いのではない、当時の指導者が悪いので、日本国民は被害者なのだ」という論理で、日本に対して強烈な怨念を持つ中国国民を説得した、ということは定説になっている。
 これを、安倍は改めて否定し、「それは違うだろう。そういうことは外交文書に残っていない、文書に残っていないものを信じるわけにはゆかない」と12日の記者会見で述べている。
 文書に残っていなくても、このことは、客観的な状況から、そうであろう、それは確かだろうと、想定できるのだ。それが公正な歴史認識というものだと思う。安倍は大間違いをおかしているのだ。
 その理由は、安倍の祖父、A級戦犯岸信介が、中国の言う「悪い指導者」の一人だったから、これを庇おうとするからに他ならないのだ。これは安倍にまとわり付いている岸信介の背後霊のなせる業である。
 こういうように、物事を歪めてまで、勝手に手前味噌解釈にしてしまういかさま師は国の指導者の資格はないのだ。
 村上新八