古寺です。

ぢぃ さんwrote:

>> #サロだけ163系と、1ユニットだけ473系(60Hz)は、近い事情が
>> #有ったかも。
>>
>>         どちらも少数作ったところで「決定版」ができたので
>>        打ち止めになってしまった、ということでしょうね。
> 
> 163系は153系のロザの体質改善だったか、113系のサロ供給のためだったかで先行
> 製作されたのではありませんでしたっけ?

急行グリーンは冷房+リクライニングにするということで、特ロのサ
ロ152がまだ不足だったんでしょうね。サロ152は1961年に30両ポンと
作られて、次が1964年でサロ163のようで。1964年段階では、付随車と
言ってもDT24系(TR59)台車を履いた旧形式は「打ち切り」って感じだっ
たのかなと。113系など近郊形の平坦MT54系列が後継と考えて、DT32系
採用の新系列を起こしておいたんじゃ無いかなぁと。
ところが結局、サロ163の前年に初登場している165系に、MT54の直流
急行形は統一されてしまった。これは新幹線の建設順や、それにあた
る東海道山陽+一部の古い電化幹線以外は交流電化方針が有り、近郊
形のように平坦と山岳で形式を分けるほど数がつくられないと考えた
ためではないかと。
並ロのサロ153のサロ110改造が1966年からだそうで、サロ163の段階で
はまだ始まっていません。ところがほどなく1967年からサロ152→112
が始まり、東京口などで相当後年まで残った153系急行編成のサロが
全てサロ165になるという珍現象を生じています。
これらの年代順から見て、163系電動車の登場も念頭にしたサロ152の
増備という位置づけがサロ163で間違いないと思うんですが、結局抑速
指令引き通しを付けたままのサロ165が153系編成ほとんどのサロにとっ
て変わるわけで。前年にサロ165が登場済みであることを考えれば、最
初っからそれでも良かったような気もします(典型的な結果論)。