Path: ccsf.homeunix.org!CALA-MUZIK!news.media.kyoto-u.ac.jp!not-for-mail From: Miyakoshi Kazufumi Newsgroups: fj.rec.animation Subject: BRAVE STORY Date: Mon, 31 Jul 2006 05:19:26 +0900 Organization: Public NNTP Service, Kyoto University, JAPAN Lines: 82 Sender: miyakoshi@tim.hi-ho.ne.jp Message-ID: NNTP-Posting-Host: west50-p70.eaccess.hi-ho.ne.jp Mime-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP Content-Transfer-Encoding: 7bit X-Trace: caraway.media.kyoto-u.ac.jp 1154290768 1217 202.224.144.71 (30 Jul 2006 20:19:28 GMT) X-Complaints-To: news@news.media.kyoto-u.ac.jp NNTP-Posting-Date: Sun, 30 Jul 2006 20:19:28 +0000 (UTC) User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja-JP; rv:1.4) Gecko/20030624 Netscape/7.1 (ax) X-Accept-Language: ja Xref: ccsf.homeunix.org fj.rec.animation:7064 ども、みやこしです。 「ブレイブ ストーリー」の感想など。眠いので簡単に(<おい) まずはネタばれ防止に当日の様子など。 観に行ったのは金曜日の午後。 平日でしたが、既に夏休みに 突入している事、ハコが小さ かった事もあり、ほぼ満席。 客層は、小中高ぐらいの女の 子同士、というのが一番多い 感じで、後はカップルらしき 男女が少しに、女の子一人で 観に来ている(ような感じ) の人が割と多めだったかな、 という気がします。私の隣に 座っていた子も一人で来てい たようでした。良い眼鏡っ子 だったのですが、さすがに犯 罪者呼ばわりされかねないの で声はかけませんでした<マテ 原作は未読、タイトルと著者 の名前ぐらいしか知らないの ですが、女性に人気がある作 品なのでしょうか。 作品の外側では、フジテレビ が劇場アニメに本格進出する、 その第一弾作品として、以前 ニュースになっていた事が挙 げられるかと思います。 で、感想なのですが、至極「素直」な作品だなあ、という気がします。 辛い現実を変えたいと望んだ少年二人が、異世界ビジョンを旅する内に、 それぞれ異なる答を見つけるという冒険物語。展開に予想を裏切るよう な事は一切なく、ある意味安心して観ていられる作品でした。 GONZOの制作だけあって、さすがに絵はよく動いていますし、何より、 千羽由利子さんの絵はどこか温かみがあって、この作品にもよく似合っ ていると思います。 主人公のワタルをはじめとして、所謂「声優初挑戦」なキャストが多い ですが、割と皆ハマっていましたし、特に違和感を感じる事が無かった のは意外でした。「声優初挑戦」といっても、できる人はやっぱりでき るワケで、結構侮れないものです。 クライマックスに割と多めの時間配分をしている事もあって、特に中だ るみも「ラストがあっさりし過ぎ」などと感じる事もなく、構成は結構 よく纏まっていると思います。 ただ、どうも全体的に「ダイジェスト」っぽい感じがあって、その辺は イマイチでした。サブキャラの描き込みももっとあっても良いのでは? という気がしましたし。特に、ワタルと旅をするニーナとキ・キーマが、 少し「添え物」的に見えてしまったのが残念でした。彼女達との旅があ ったからこそ、ワタルの最後の決断─自分の願いを捨ててもビジョンの 平和を望む─に共感できるのではないか、と思うのですが…。 #と言うか、公式サイトでのミーナの扱いの小ささはどうよ?という気 #が…:-P キ・キーマやカッツと同列に並べられるべきキャラなのに…。 あと、一番疑問に思ったのがラストで、ビジョンであれだけ罪を犯した ミツルが、何故望んだ現実を手に入れる事ができるのかが謎です。それ もまた、ワタルが望んだ事なのかもしれませんが、「罪」にはやはりそ れに応じた「罰」があるべきなのではなかろうか、と。子供向けの作品 なら尚の事(後でネット上の感想を見ると、原作ではもっとドロドロし た表現があったようで、そういうのがかなり削られているようです。そ れが本当なら、「子供向け」を意識して削ったとしか思えません)、そ ういう所をきちんと示すべきだったのではないのだろうか、と思えます。 という訳で、単なる冒険活劇としてはまあよく出来てるかもしれません が、さりとてそれ以上でも無い、「薄味」の作品だなあ、という印象で した。無難かもしれませんが、もう少し「冒険」しても良かったんじゃ ないかな?と思います。 #さて、次は「時かけ」(これも略語ですね(^_^;)だ! では。 -- 宮越 和史@大阪在住(アドレスから_NOSPAMは抜いてください) BGM : Red fraction by MELL