ことの発端は、ガザの海岸で水遊びをしていた民間人を、イスラエルの軍艦が艦砲射撃をし、殺害したことにあった。イスラエルは、砲撃は認めたが、調査中として、なんらの対応をしなかった。これに怒ったったハマスが1年半に亙って自粛していたイスラエル攻撃を再開、イスラエル兵士2名を拉致し、この返還と引き換えにパレスチナ人受刑者者の変換を要求、イスラエル軍のガザ進攻に至ったのだ。
 それが、レバノンに飛び火し、ヒズボラがイスラエル北部をロケット攻撃、イスラエルのレバノン攻撃がにエスカレ−トしたのだ。
 ユダヤに甘い米国のブッシュは、すかさずイスラエル支持の声明を出し、その上、米国は、国連安保理のイスラエル非難決議に拒否権を発動さえしたのだ。これがイスラエルの攻撃を勢い付かせた。
 この攻撃によるレバノンの死者は200人、負傷者は500人を越えるが、その殆どは民間人だという。空港や都市建造物の被害も甚大だという。これは明白なイスラエルによる国際法違反の無差別爆撃である。この責任の一端は米国にもあるのだ。
 イスラエルの過剰な攻撃を見かねた英仏ロと国連アナン事務総長が、国連部隊を編成、レバノンに送り込み、停戦を促すという。大賛成である。
 核兵器を保有し、国連の決議を再三無視してハレスチナ領を占領し、隔離壁で囲い込むなどイスラエルの横暴を放任、支持さえして、イスラムテロの火元を煽り続けている米国は、「世界の悪徳警察官」と言われても仕方あるまい。これを退治できるのは国連しかない。 
 村上新八