Re: 複素数での平方根√'の定義
工繊大の塚本と申します.
2015年10月28日水曜日 10時20分23秒 UTC+9 Kyoko Yoshida:
> 複素数での平方根についての疑問です。
z = w^2 となる w のことですね.
w = z^{1/2} のリーマン面とは,
"z" の棲んでいる所です.
> h:(C\{0})×{0,1}→(R+)×(-π,3π]
> h(z,0)=(|z|,arg(z)),(ただしarg(z)はz=|z|e^{i*arg(z)}で,-π<arg(z)≦πとなるもの)
> h(z,1)=(|z|,arg(z)),(ただしarg(z)はz=|z|e^{i*arg(z)}で,π<arg(z)≦3πとなるもの)
> と定義すると h(z,0)とh(z,1)の0と1は一枚目のリーマン面と二枚目のリーマン面に相当。
z \in (C \setminus {0}) \times {0, 1} と考えるのは良いですが,
それの極形式表示をわざわざ分ける必要はないでしょう.
> z=w^2なるwを√'zと(実数での√と区別して)表記し
> (√':C\{0}→h(z,0)∪h(z,1),-π<Arg(z)≦π),
これは話が逆です.
> √'z:=(√|z|,Arg(z)+[(Arg(z)+π)/(2π/2)]π)∈h(z,0)∪h(z,1)
意味不明です. w = z^{1/2} は複素数でしょう.
R^+ \times (- \pi, 3\pi) に値を取らせてはいけません.
> 但し,[ ]はガウスの記号.
> と定義するのですよね。
違います.
例えば,
(z, 0) に対しては w^2 = z となる w で
0 \leq \arg w < \pi となるものを対応させ,
(z, 1) に対しては w^2 = z となる w で
\pi \leq \arg w < 2 \pi となるものを対応させて,
(C \setminus {0}) \times {0, 1} から C \setminus {0} への
写像を作るのです.
z \in (C \setminus {0}) に対して,
(z, 0) の像 w を考えるか,
(z, 1) の像 w を考えるか, によって,
w = z^{1/2} が 2 つあることになります.
# (C \setminus {0}) \times {0, 1} は連結になるように繋いでおく
# 必要がありますが.
もう一度お考えください.
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塚本千秋@基盤科学系.京都工芸繊維大学
Tsukamoto, C. : chiaki@kit.ac.jp
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