国連決議の行方は依然として不透明。今回は少し道を逸れよう。

日本の右翼共は、靖国や北朝鮮問題をテコに勢力拡大を目論んでいる。
旧日本ファッショ軍部の用語であった国賊、非国民も復活した。それと共に
いつの頃からかは知らないが、今度は「スパイ」なる用語が活用され始めて
いるようである。「キミの隣に北朝鮮のことをあまり悪くいわない奴がいた
らスパイと思え」そういう風潮を高めていこうという魂胆からか。

奇妙なことに、マスメディアが広く報道した事柄を他へ伝えることさえも、
スパイ行為の範囲に含めるらしい。つまりテレビで誰かが何かをしゃべった、
それを北朝鮮に伝えることもスパイだという考えである。すると平壌放送を
伝える日本のテレビも、スパイだというのだろうか。バカな!!
一般に言われるスパイとは、軍事機密、外交機密を探ることである。故に、
スパイは犯罪である。機密に属しもしない広く公開されている事実について
誰かが誰かに伝え、そのことについて議論する、それが許されない自由主義
などというものはあり得ない。

“スパイに用心”も旧ファッショ軍部が大いに利用活用した用語であった。
日本の右翼共の指導者らは、旧ファッショ軍部の亡霊かも知れない。