北朝鮮からミサイル7発が発射され、ロシア沿海州沖の日本海に落下したが、このうちテポドン2号とみられる1発以外は日本に対する威嚇である。
 これは明らかな平城宣言違反でもあるが、北朝鮮は、日本が偵察衛星を打ち上げたり、解決済みの拉致問題に拘ったりして、植民地化時代の清算を引き伸ばしていることが原因であるから、平城宣言違反ではない、などと詭弁を弄している。
 偽札背増、覚せい剤や麻薬の密輸を国家事業としている上にこのような詭弁で日本に脅しを掛け続ける北朝鮮が、6者協議に復帰して核やミサイルを放棄するような可能性は全くない、と思う。
 こうして、露骨にいつまでも、ならずもの国家に脅かされねばならないのか。平和憲法は結構だが、こんな理想を掲げても、外交的に穏便に話し合いができる国ではないのである。
 これに対抗するためには、経済制裁などでは効かない。日本も北朝鮮を射程距離におく、中距離弾道ミサイルくらいは持たねばダメだと思う。
  MD網が出来ても、いそいでも3年先、その頃にはノドンの性能もアップされるであろうから、その精度は全く当てにはできないであろう。こんなものに莫大なカネを掛けるよりも、北朝鮮に対抗しうるだけの中距離ミサイルを持つほうが北朝鮮に対する抑制力は大きいと思う。 これには、アメリカは反対するであろう。日本の防衛を口実として世界戦略基地を日本に置けなくなる可能性があるからだ。しかし、今度のことでわかるように、アメリカに頼っていても日本防衛にはならないのである。 日米安保は残しておいて、傍ら北朝鮮の脅しに屈しないですむような、日本のミサイル武装化は絶対に必要だ。 国交正常化の暁には、1兆円とも見られる北朝鮮に対する経済援助をキッパリやめて、ミサイル防衛の資金に回すべきである。 村上新八