7月6日の夜、ふとテレビのチャンネルをザッピング(死語)していたら、
NHK教育「福祉ネットワーク」に筑波大の山海教授とロボットスーツが
登場してました。
しばらく前、立花隆の番組でもちらっと見ましたけど、いつのまにか、
すっかりカッコよくなってました(ロボットスーツが)。
# 立花隆の番組自体は、あんまりちゃんと見なかった。

アナウンサーとの対談中、山海教授がおもむろに「われはロボット」を
取り出して、ロボット三原則の第1条の重要性を語るシーンがあったの
ですが、やっぱりこの人もそのスジの人だったようで。

福祉の分野に持ち出すのなら、アシモフの三原則より、手塚のロボット
法の第1条(ロボットは人間を幸せにするために作られたものである)の
ほうが似つかわしいような気も、ちょっとしましたけど、まあこういう
のは個人の思い入れの問題だし。
そういう意味では、山海教授が手にしていた「われはロボット」は、た
ぶんハヤカワの青背とか呼ばれるやつだと思うんですが、子供の頃に親
が買ってきてくれたという本そのものだとすると、相当大事にしてたん
だなあ、と。

山海研究室のロボットスーツは、いよいよ実際の介護の現場に入ってい
くようで、スーツを着用した人が障害者を背負って登山する計画もある
とかいう話でした。ハイジにちなんで、プロジェクト・クララと呼ばれ
ている...とは言ってませんでしたけど。

ただ、「ロボットスーツ」という名称は、わかりやすいことはわかりや
すいんだろうけど、ちょっとどうかと思うところもあります。
個人的に、自律型以外はあんまりロボットと呼びたくないので。
あと、一般的にロボットといえば、「良いも悪いもリモコン次第」とか
「あるときは悪魔の手先」みたいな、鉄人系のイメージも強いわけで、
それをあえて人間が着用する装具に当てはめることには、一抹の不安も
感じます。
ロボットスーツに対面した病院の人たちも、まずは暴走のことを心配し
てたようですし。
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AMAUMA