北朝鮮は5日未明の3時から8時に掛けて6発のミサイルを発射、さらに古語5時過ぎに1初発射、まだ2発発射の可能性があると言われている。
 そのミサイルはテポドン2号1発を含むノドンやスカッドミサイルと見られている。いずれも、日本海のウラジオストック近海に落下した。
 98年のテポドン発射以来の発射である。これは事前に把握されており、先月の20日までに発射されなかったら、発射はないとされていたことである。
 だが、これは、アメリカとの発射凍結の合意を破り、日本との平城宣言違反でもある。 
 しかし、これに対して北朝鮮報道官は、ミサイル発射は国内問題であり、いかなる取り決めにも拘束されない、と嘯いている。 この発言は北朝鮮と約束は一切が反故にされることになるものと、覚悟せざるを得ない、何一つ信用できない国であることを宣言したことになるのだ。 このミサイルの発射は、追尾されていたが、MDでの迎撃は行なわれなかった。 アメリカは、北朝鮮がミサイルを発射したら、MDで撃墜してみせると言っていたが、何故撃墜しなかったのか。 この発射の意図は、これによってアメリカの資金凍結をめぐる米朝会談を求めるためのものだ、という観測があるが、そんなことでアメリカが譲歩するようなことはありえないし、そのことは北朝鮮も充分承知しているはずである。 それなのに、何故やったのか、アメリカのMDの性能をチェックする意図もあったのではなかったか、とも考えられる。 米軍のMA網がミサイルの着弾地点を判断して、米本土飛来の危険なしとしてMA防御しなかったとすれば、これまた、信頼性の高さを賞賛すべきであろうが。 村上新八