これまた大変な問題じゃないか。
このサイトでは議論済みかも知れないが、実際的に決着がついたわけではない。
何処の国でも中央銀行の塔から見渡せば、貨幣の流れは一目瞭然である。
公定歩合の操作による金融流通の変化を見通すにあたっても、
かなりの熟達者を揃えているはずである。
ことに金利ゼロ設定が7年間にも及び、この間多くの国民をして無利子預金から
株式投資などに目を向けさせてきたし、時に応じて目先の利く者の投機利益が
巨額にのぼるであろうことも予想視されていた。
日銀幹部の投機行為は、或る意味では超インサイダーとも言えよう。
斯くなるが故に、日銀総裁は、些かも疑惑を持たれる懼れがあってはならない。
“懼れ”があるだけで直ちに問題になるのである。
ところが何と“懼れがある”どころか現実に疑惑を持たれ、しかも本人自身
丸で罪を償いたいが如く、これまで得た利益を他へ寄付するとか言っている。
世間からは、やいのやいのと辞職を迫られている。
小泉系や安倍系らは、辞職の必要はない、と擁護の姿勢を見せているが、
とんでもないと言わなければならない。