小泉は29日に、ブッシュ親方に首相退任直前の挨拶にゆくようだ。
 そのお土産はは「米軍再配備の決着」「イラク派遣航空自衛隊の増強」「米国産牛肉輸入再開決定」「世界の日米同盟の再確認」「北朝鮮のミサイル発射時の協力」「インドへの民用核開発技術の協力」などとなろう。
 この程度のことは既定の事実であるから良いだろう。ブッシュは喜んで、頭を撫でてくれるであろう。
 が、いまひとつ小泉は、イランのウラン濃縮の問題でいきり立っているブッシュに、イランが濃縮かつドア停止の呼びかけに応じない場合の日本の対応として、アメリカが要求している「日本が75%の利権を持っているアザディガン油田開発の放棄」まで約束する可能性があるのだ。
 イランには、日本の総石油消費量の14%近くを依存しているが、世界的な石油エネルギ−争奪戦のなかで、日本が獲得した虎の子であるイランのアザディガン油田の権利までを放棄するようなことは重大な反国益行為である。それをねらって虎視眈々としいる中国を狂喜させるだけなのだ。
 既に、完全に「レ−ムダッグ」化している小泉には、こんな手形を出す権利はないし、絶対に切らないようにすべきである。
 村上新八