台湾の浮沈空母化をねらう中国
台湾の陳水扁総統は、初めての「国家安全報告」を発表した。
そのなかで、台湾をユ−ラシア大陸と太平洋、東北・東南アジアの結節点だと位置づけ、北太平洋と東アジアの平和、安定、自由秩序の『安定の碇』だ」とした見解は正しいと思う。
その上で、中国は台湾対岸に800基以上の短距離弾道ミサイルと100基以上の巡航ミサイルを設置し、台湾工作を行なっていることを指摘し、中国は台湾を席巻して「不沈空母」化しようと企んでいると述べている。この指摘も間違いではないと思う。
この「不沈空母」化の構想は、その位置からして、日米同盟に対する牽制基地化であることは明らかである。そのような事態になれば中国と日米の関係は益々険悪なものになるのは明らかで、これは絶対に避けねばならない。
そのためには、台湾が中国に攻撃の口実を与えるような摩擦を引き起こすことを避けながら、独自の経済発展と民主体制の推進を着々と進めるべきである。それが東ムアジアにおける台湾の「安定の碇」としての機能であると思う。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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