23日ワシントンでブッシュ大統領とオルメルトイスラエル首相との会談が予定されている。
 オルメルト首相は、この会談でヨルダン川西岸の占領地を取り込んだ国境線の画定にアメリカの同意を得ようとしているという。
 こんな合意をしたら、パレスチナ和平は完全にぶち壊され、永久に殺戮の応酬がおっ始まることになるのだ。
 米国はそれは分かっているから、それには乗らないが、共和党に不利といわれる中間選挙を控えて、ユダヤ票の行方にも配慮しなければならないから、一概にNOとも言えず、パレスチナのアッパス議長との話し合いを勧めるというようなことでお茶を濁すことになるようだ。
 アメリカのこんな生ぬるさが、イスラエル寄りだという印象を与え、イスラムを刺激し、過激派テロを勢い付かせることになるのだ。
 ユダヤの票を気にしないでもよいよいにしなければだめなのだ。それには共和、民主の超党派で対パレスチナ政策を推進するしかないのである。
 イラン、イラクも不安を抱えているなかで、イスラム問題解決への一つの鍵はイスラエルにあるのだから、アメリカはもっと真剣に取り組むべきである。
 村上新八