遠ざかる拉致問題
普段はテレビを見ないわたしではあるが、この頃見ていて驚いている。
拉致問題に関するどの番組でも、北朝鮮や韓国についての多くの指摘が
レベルの低い勘ぐりに終始しているからである。
横田らは、ブ大統領に会ったとか、どこぞの外相に会ったとか、
韓国の娘婿一家と面会したとか、様々な動きをしており、加えて、
近く全世界規模の国際会議でもこの問題が採りあげられるという。
斯くして北に圧力を加えれば拉致問題の解決に向かうであろうが如き
分析のようであるが、事態は全く違う。
世界史上最大の人権侵害&テロ国家米国の鬼畜大統領ブッシュに人権を訴え、
“ブッシュは暖かかった”などと述懐すう横田らの振る舞いは滑稽なること
このうえない。
実は、米国が拉致問題を重視することを約したことで南北朝鮮は一安心。
何故なら、“多数の拉致被害者を擁する北朝鮮”に対し、米国はもはや空爆を
控えなければならなくなったからだ。
日本の拉致問題につき韓国に同一歩調をとって欲しいと期待するなど愚の骨頂。
韓国には数百名に及ぶといわれる拉致被害者がおり、一千万単位の離散家族、
かなりの数の抑留問題を抱えており、たかが日本の一匹二匹の拉致問題どころ
ではない。何よりも、南北の統一という民族の悲願がある。
金正日が韓国からは案外柔軟な人物と見られていることも南北接近の理由の一つ。
現状のまま、北に圧力を加えたとて、何等の解決にもならないばかりか、却って
遠ざかるばかりである。
では拉致問題を解決する方法はないのか? 実はある。
小泉総理が電撃的に平壌を再々訪問し、拉致問題の一部解決を約束させ、同時に
国交正常化への道筋を宣言、なにがしかの量の第一次経済援助を共同コミュニケ
に織り込むという劇的幕開けを断行することである。
総理退陣間際ならやれないことはあるまい。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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