小泉は靖国神社参拝について、「これを批判するのは中韓だけだ、他の国は何も言っていない」と述べたが、この認識は大間違いであることが明らかになった。
 シンガポ−ルのゴ−上級相は、大戦中の侵略や多数の被害者を「忘れられない」「アジアの国々だけでなく、米国さえも靖国問題では日本を支持してはいない」と述べているし、マレ−シアのマハティ−ル前首相は「小泉首相は何度も靖国神社に参詣すべきでない」と述べ、フィリッピンのアロヨ大統領も同様の見解を示したという。
 米国は前から、この問題が日本のアジアにおける主導性を中国に奪われる要因の一つだとして、懸念を示してきたが、東南アジア諸国でも、思いは同じなのであろう。当然のことである。
 小泉は靖国参拝は「心」の問題だと言ったが、それは、小泉の「歪んだ心」が問題であるということなのだ。
 これで、靖国参拝を継承するポスト小泉が総理にでもなったら、日本のアジアでの村八分化は定着してしまうことになるのは必至である。
 村上新八