東急大井町線の電車はドアが開いた状態で走行していた。2006年3月11日午前10時50
分頃、東急大井町線の車両(5両編成)が、始発の大井町駅(東京都品川区)を発車
し二子玉川駅に向けて約170メートル走ったところで、ドアが開いていることを示す
表示が出た。車掌が右側のドアが約60センチ開いているのを目撃しており、右側のド
アが一時全て開いていたとみられる。
電車は時速50キロで走行していた。異常に気付いた運転士が非常ブレーキをかけ、車
両はドアが開いたまま約100メートル走って停止した(「東急大井町線で走行中ドア
開く、乗客200人けがなし」読売新聞2006年3月11日)。

停止後、ドアを閉め直す操作を繰り返したが、動き始めるとすぐドアが開いた。結
局、手動でドアを固定した上で大井町駅まで後進し、乗客約120人を降ろした(「走
行中に電車のドア開く 事故調調査へ 東急大井町線」朝日新聞2006年3月11日)。

大井町駅を発車する前にもいったん閉じたドアが開く不具合が二回あったという。運
転士らが確認したところ、右側ドアがすべて約30センチ開いていた(「走行中にドア
60センチ開く 東急大井町線」産経新聞2006年3月11日)。

車両ドアは圧搾空気で開閉させる仕組みで、同社では、この開閉装置が誤作動を起こ
したとみて調べている。このトラブルで大井町線は約30分にわたって上下線で運転を
取りやめ、約5000人に影響が出た。

国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は大事故につながりかねないとして、調査官二
人の派遣を決めた(「走行中にドア60センチ開く=時速50キロ、乗客けがなし−東急
大井町線」2006年3月12日)。13日から現地調査を始める。

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