かしまし 第六話
遂にCDにまで手を出した携帯@です。
DVDは勿論保護予定。
かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜第六話「お嫁さんとお婿さん」
について雑感など。取りあえず改ページ。
^L
本題に入る前に雑談。
水野さんのCCSF「かしまし」ページより、今後のサブタイトル。
(Wikipediaにも同様の情報があります)
http://ccsf.homeunix.org/fnews.cgi?arc=kasimasi#kasimasi
第七話「みんなで海へ」 2006年2月22日放映予定
第八話「見ているだけが…」 2006年3月1日放映予定
第九話「この願いはかないますか?」 2006年3月8日放映予定
第八話。微かに記憶していて印象的な話だったので、凄く楽しみ。この話だけで1話使
うとすると、原作よりも更に深い話が期待出来そう。
第九話は単行本2巻までのタイトルにはありません。先の話なのか、ここからオリジナ
ル展開に突入するのかなぁ?
でもそれだと、やす菜の味覚の話は無しなのかな? あ、だから今回のお弁当をはずむ
は普通に食べることが出来たのか(謎)。
●とまり視点でもう一度
とまり「い、いやぁ。邪魔しちゃったかな。何。晴れて両思いって奴?」
はずむ「あ…あ…」
とまり「いや、悪かった。悪かった。そか、そうなったか。そっか、それは、それはめで
たい。ははは…」
(中略)
やす菜「ありがとう。受け止めて、くれて」
前回のキスシーン。今度はとまり視点で繰り返すんですね。とまりが外を見て立ち止ま
ったりしなければ、キスシーンをうまいこと邪魔できたのに。
二人の情事(違)を目撃してしまったとまり。
無理に笑って誤魔化し、教室から走り去って行きます。
原作通りの反応なのですが、アニメではその日の午後の写生大会で、はずむに告白した
やす菜のことを糾弾して、はずむに止められたばかり。
それなのにこの反応。態度と口調が普通じゃありません。そんなとまりを見てはずむが
追いかけたくなるのは当たり前。
ですが、両手ではずむをやす菜はしっかり掴んで離しません。すがるような目つきが何
とも。はずむをゲットした以上、絶対に離すまいと必死ですね。はずむを行かせたら、折
角モノにしたのが水の泡ですから。
●今週の並子先生
とまり「(はずむは、やす菜のことを前から好きだったじゃないか。ずっと、前から。…
…馬鹿、何を思い出してるんだ。あれは、あんなのは…)」
これで良かったんだ、これで…と駆けて行くとまり。
そう言いつつ、子ども時代のはずむのことをとまりは思い出しています。
何でそんなこと思い出すのかは、すぐに明らかとなります。
苛々をサッカーボールにぶつけるとまり。やっぱり漢です。
蹴ったボールは明日太の顔だけで無く、宇宙仁先生にアタックしていた並子先生にも命
中…。ジャン・プゥがキャッチしているのがナイス。
原作でもサッカーボールを蹴飛ばしたとまり。明日太に命中は原作通りですが、並子先
生は転がったボールで転んでいて、ジャン・プゥちゃんのスーパーキャッチはありません。
並子先生が倒れていたのを無視して、「恋愛とはやはり感情の抑制が難しいのだな」と
いう宇宙先生。宇宙仁さんの設定に関わる台詞のはずですが…。
●幼少時の約束は何時までも引きずるもの
とまり「なぁ、はずむ。おっきくなったら何になる」
はずむ「僕、はずむちゃんのお嫁さんになる」
とまり「馬鹿かはずむ。男はお嫁さんにはなれないんだよ」
はずむ「お嫁さん…」
とまり「あ…泣くなよ。あ…そうだな。男がなれるのはお婿さんだな。それしか無い」
はずむ「お…お婿さん? じゃあ僕、とまりちゃんのお婿さんになるね」
とまり「え…。そんなめそめそしたお婿さん、要らないね」
とまり「あんな、約束とも言えないようなことば、私は…」
回想は原作どおりですが、悩む場所はアニメ版で悩む場所の定位置の河原。
そこにあるドラム缶の上に変更となっています。ところでこのドラム缶、回想シーンに
もあるのですが、当時からずっと起きっぱなしなのか。
その河原の上に、はずむととまりの幼少時の思い出が現れ、それを打ち消すようにとま
りは石を投げます。第1話でもそう言えばここで石を投げてましたっけ。
とまりは幻影に石を投げつけ打ち消し、何か決意した様子です。
サブタイトル、そして次回予告の通り、子どもの頃に大きくなったら何になると言われ、
はずむは子どもの頃にとまりのお婿さんになると約束していたのだそうで。
最初は、お嫁さんになると言っていたはずむ。要するに最初から女の子属性があったと
いうことか。普通、将来の夢を言うなら男なら大抵職業となるはずなのですが…。そうい
う発想も女の子です。
どうもはずむが女の子になったのは、事故による偶然では無く必然であったように見え
て仕方がありません。
●重大発表
とまり「秘密にしておいても良いけど、目出度いことだしな。良いだろ?」
はずむ「え?」
とまり「じゃじゃーん。では発表します。はずむとやす菜が付き合うことになりました」
はずむ「と、とまりちゃん」
明日太「おー。はずむ、まじかよ」
はずむ「ち、違うよ。そんなんじゃなくて」
とまり「照れるなって、お前、元々男なんだし、別に変じゃ無いって」
はずむ「いや、だから」
とまり「恥ずかしがってないで、明日から二人で夏の思い出、一杯作れよ。応援するから
さ」
翌日、普段通り、それどころかそれ以上に機嫌良く明日太達と一緒にはずむを迎えに来
たとまり。
前から思っていたのですが、ご近所という程でもない高校生が家まで迎えに来て一緒に
登校するのって珍しい光景という気がします。中学生位までなら納得なのですが。
とまりが機嫌が良いのを補習が終わったからだと勘違いしていた明日太。
とまり、誤魔化すかと思ったら、大々的にはずむとやす菜が付き合うことになったと発
表したのでびっくり。
お前、元々男なんだし別に変じゃないって、ああやはり、その部分は本作的には誰も問
題とはしないのですね。でも良いのかそれで。
応援するからさというとまりが痛々しいったら。
自分達の前方に現れたやす菜に「じゃな、ごゆっくり」とはずむを押しやってしまうと
まり。丁度良いタイミングで来るなと思っていたら、後のシーンで慌てて出て来てフェル
マータに餌をやり忘れたと言っていたので、登校時間が早い(とまりの朝練があるので)
はずむを通学路で待ち伏せしていたんでしょうね。
この一連のシーンはアニメで挿入されたものです。原作ではとまりはキス目撃事件以降
はずむを避け続け、はずむはやす菜と一緒に帰るようになっていました。つまり、原作だ
と逃げていただけなのに、アニメではとまりの痛さ三倍増。
●ふふ…おっきい
とまりに祝福されてもやはり不自然だからでしょう。気になるはずむは菜園でも上の空。
やす菜の方は嬉しそうに「ふふ…おっきい」とトマトを収穫して嬉しそう。
とまりの様子が昨日までと比べてあからさまに不自然なのは彼女も気付いているはずで
すが、敢えて気付かない振りをしているとしか。
●逃げられると追いかけたくなるもの
とまり「ノート?」
はずむ「うん。この前、先生消すの早くて」
とまり「そんなの、やす菜が居るだろ」
はずむ「(やっぱり…)」
前回まではとまりがはずむに用事を作り声をかけていたのに、今回は逆にはずむがわざ
わざ用事を作って話しかけているのが何とも。
でも何か、浮気の現場を目撃されたはずむの態度、何となく判るなぁ。
前回までと逆の構図となってますね。「応援するからさ」と言った位なので、普通に幼
なじみで友達として接すれば良いのにこのそっけない態度。意識しまくりなのがあからさ
まです。
終業式、講堂に行くのに一緒に行こうというはずむに「お前はやす菜と行けよ」という
とまり。あゆきと明日太で5人で行くという選択肢もあるはずなのですが、やっぱり、朝
の言動と現在の行動が一致しません。
●ごめん。嫌な奴だったな。あたし
はずむ「とまりちゃん、一緒にお昼食べよ」
とまり「あ…」
とまり「馬鹿、今日はもう学校終わりだろう?」
はずむ「でも、ほら、ガーデニング部で色々野菜が取れたから」
とまり「やす菜と食べろよ。私達は遠慮しとく」
はずむ「でも、いっぱいあるから」
とまり「ハハハ…。無理するなよ。二人の邪魔は出来ないだろ?」
はずむ「そんな」
とまり「それに、見せつけられちゃ、目の毒だし。あゆき、行こうぜ」
とまりを待ち伏せしたはずむは彼女をお昼に誘います。待ち伏せする時、「よし!」っ
て感じのはずむの表情が何とも良い。
原作ではやす菜も一緒だったので、みんなで食べようということでしょうが、とまりは
やっぱり断ります。野菜が取れたから、と誘うのはアニメ独自展開。
とまりも突っ込んでいる通り、終業式なのにお昼というのはあからさまに不自然なので
すが、原作ではそもそも昼食に誘うイベントは終業式の日ではありませんでした。以前も
指摘したところではありますが、イベントの時間・時期をずらしているのに、原作と同じ
ことをさせているので色々と不具合が…。
断った後で、あゆきに「嫌な奴だったな、あたし」と言った際、あゆきが「そうね」と
言いつつ紙パックを握りつぶしたのが怖っ。
原作では、あゆきの他に明日太まで付き合わせているほか、同じ台詞に対してあゆきの
反応が「良いんじゃない? でも、いつまでも逃げてはいられないと思うけど」と、とま
りに対して優しい態度です。紙パックの牛乳を飲んではいたけれど、潰しはしていないし。
●はずむの決意
やす菜「二人だとちょっと多すぎたかもしれないわね」
はずむ「うん」
やす菜「でも、取れたてだから、やっぱり美味しい」
とまり「うん」
(中略)
はずむ「(そうだ。僕は、やす菜ちゃんを)」
やす菜「あ…」
はずむ「これ、凄く美味しい。中に入ってるの、茄子だよね。今度教えて。何時も一杯取
れ過ぎちゃって、料理するの困っているんだ」
やす菜「はずむ君…」
とまり「駄目かな」
やす菜「じゃあ、花壇の水やり済んだら、家に来ない? 作り方書いてある本、貸してあ
げる。ね」
とまり「うん。判った」
お昼ご飯。教室で二人でお弁当のはずむ。
野菜が取れたからって、菜園のトマトを丸かじりですか。幾ら何でもその数を丸かじり
は多すぎ…と思ったのですが、とまり、あゆき、明日太達と一緒なら一人一個ずつという
ことか。
やはり、浮かない顔だったはずむ。しかし、やす菜を受け止める決意をしたことを思い
出し、今度は急にやす菜に明るく話しかけます。やす菜ははずむを野菜を使った料理の本
を貸すという名目で家にご招待。
はずむは義務感からか、やす菜に対して急に明るい態度を。このような形の恋愛は決し
て上手く行かないような気もするのですが。
終業式なのにお弁当。はずむが自分の弁当食べて美味しいと言っていたことからすると、
この二人分のお弁当、やす菜が作ったのかな。
そして原作よりも遙かに早いやす菜の自宅招待イベントです。しかも、原作と違っては
ずむだけを家にご招待。はずむの元気の無い理由、そして態度の急変。やす菜が変に思わ
ないはずは無いのですが、家にご招待するとは、やはり既成事実を積み上げようというや
す菜の黒い野望(違)。
●夏か…
仲良く二人で水やりをしている姿を見てしまったとまり。二人を見ないように走ってい
るのが何とも。あゆきは木陰で空を見上げ、「夏か…」と呟きます。
●女の子になってもチラリズムは萌えるらしい
はずむ「お腹減ってるんじゃない?」
やす菜「でも、ご飯は今朝。あ! そうだ今朝急いでて、ごめんねフェルマータ。今、ご
飯用意するからね」
アニメオリジナル。やす菜とはずむが家で二人きり……のシーンです。
「野菜でおいしくクッキング」の本を貸してくれるというやす菜の甘言に乗せられて、
彼女の家を訪れたはずむ。
はずむはフェルマータに吠えられてしまうのですが、やはり本物の女の子では無いから
か(違)。本当は、知らない人をやす菜が家に連れて来ることが無いので吠えているのか
な。
やす菜がフェルマータを怒ったり、犬と楽しそうにしていたりするのは、これまでのや
す菜とはまた違った表情で印象的。
犬に押し倒されたやす菜。あぶない光景だ…と思っていたら、本当にスカートが捲れ太
股が露わになっているのが良い。
それを見て、はずむが赤くなっていてやす菜も恥ずかしがっているのが何とも。この辺
りは未だ、お互いに意識していますね。
ところでお腹が空くと女の子を押し倒すんですかフェルマータ^^;;;;
●自棄カラオケ
あゆき「幾ら歌っても、逃げられはしないわよ」
とまり「あ…」
あゆき「舞台に上がるのを選んだのは、あなたでしょ」
その頃、カラオケであゆきと明日太を巻き込んで歌い続けていたとまり。明日太が入れ
た曲をキャンセルまでして歌い続けていて、歌い終えた途端にくたびれている様子なのが
何とも。いや、自棄酒、自棄食いよりは余程健全かもしれませんが。
更なる時間延長をしようとするとまりを制して、終わりにしてしまうあゆき。とまりに、
「幾ら歌っても逃げられはしないわよ。舞台に上がるのを選んだのは、あなたでしょ」と
冷たくいうあゆきは厳しくて優しい。
●かかって来なさい
やす菜「ええ。もっと、ちゃんと話せば良かったね」
はずむ「え」
やす菜「はずむ君と、好きな音楽とか、本とか、悩みとか」
はずむ「今日僕、やす菜ちゃんの怒っているところ、初めて見た。慌てている所や巫山戯
ている所。それ見て、少しだけ、やす菜ちゃんに近づけた気がしたんだ。ねぇやす
菜ちゃん。時間は一杯あるから、少しずつ、話していこう」
やす菜「はずむ君…ありがとう。時間は…あるよね」
はずむとチェスをして遊んでいるやす菜。はずむ、あっさりと負けていて悔しがってい
たり、「かかって来なさい」というやす菜。それぞれ、これまでの二人の印象とは異なっ
ていて、良い感じです。
やす菜の部屋で、実は同じ音楽を聴いていたことを知るはずむ。実はやす菜とは色々と
話していなかったことに気付きます。今日、やす菜ちゃんが怒っているところを初めて見
たって、やっぱりやす菜の表情がこれまでとは違うことにはずむも気付いていましたか。
つまりは、告白までしていたけど、お互いに、特にやす菜は本当の自分を見せなかった
し、はずむも本当のやす菜のことを知ろうと踏み込まなかったということか。
やす菜が机にわざわざ見えるかのように置いていたCDは「Green Relaxation」はず
むが好きそうと感じて、わざわざ購入して聞いている…位のことはやす菜ならやりそう。
後、机の上の本は「江戸浮世絵物語」。
時間はいっぱいあるから、少しずつ話していこうって、前回キスしたカップルの言う台
詞ではありません。付き合う順番が逆だ……。
ありがとう。時間はあるよねと、キスをせがむやす菜。前回はやす菜から強引にした形
となっていたので、今度ははずむからして貰いたいとそうですか。
その想いを受け止めようとするはずむ。その時、幼いとまりとの思い出がフラッシュバ
ック。はずむはどうしてもキスすることが出来ず、「ごめん」と謝ります。
余談ですが、「時間はあるから」という台詞は多分意味があるはず。
●お父さん、かゆい所無い?
徹「チャンス、チャンス。フフフフフ…。今日母さんは町内会の会合で留守。遂に、遂に
きたのだ!」
今回もはずむのお風呂に忍び込もうとするはずむ父。しかも今回はかほるお母さんは町
内会で留守です。しかし、ジャン・プゥちゃんが待ち伏せしていましたか。^^;;;; 原作
ではママに妨害されていますが、アニメでは前回やってしまったので、ジャン・プゥの
シーンが追加になってます。
ということで、はずむのシャワーシーン来た〜! 普通のシャワーシーンだと立ちなが
らお湯浴びて…という感じの描き方が良くあるパターンですが、椅子座って頭洗って…と
いう感じの絵で中々GJです。
それと、お風呂のお湯にはずむが映っている…という感じの絵も良いです。
何かを思い出そうとしていたはずむ。とうとうとまりとの約束を思い出します。思いつ
いたら直ちに風呂場を飛び出したので、バスタオル姿か裸で外に出て来るか思わせる描き
方なのですが、タイムラグ0で飛び出した割にはちゃんと服を着ていましたね。原作では
裸でパパの前に飛び出していたのに(笑)。
さて、この場面ですが、原作では湯船に浸かりながら、とまりに避けられている理由に
ついて考えていて、そう言えば…ととまりの気持ちに気付くのですが、アニメではやす菜
にキスしようとした時に思い出したことを考えていて、その時のことを思い出すことで、
自分の気持ちに気付いたかのように見えます。
原作の方がはずむがとまりちゃんのことを考えているように見え、アニメの方がはずむ
が自分自身の気持ちに気付くような描き方…ということなのかな。
●強くて、格好良くて。男らしくないとお婿さんにはなれないんだ
はずむ「話が、あるんだ」
とまり「話? 何だよ、お前今、幸せなんだろう? こんな所に」
はずむ「笑わないで。大切な話なんだ。こっちを向いてほしい」
とまり「痛…なんだよ」
今晩も河川敷で悩んでいたとまり。思い出すのは、子どもの頃にはずむがお婿さんにな
るねと言われ、男らしくないとお婿さんにはなれないんだと言ったその思い出。
とまりの家を訪れて留守と聞かされ、河原にやって来たはずむ。何時も悩むのに定番の
場所なんだろうか。
「お前今、幸せなんだろう?」という台詞。つまり、とまりは今幸せでは無く、またこ
の場所は幸せな時に来る場所ではないと自白しているようなものですね。
話があるんだというはずむは「こっちを向いて欲しい」と、今回は強引。
原作ではこのシーンはとまりの家の前。窓に石を投げて呼び出してました。思い出の場
所が河原だったので、その場所で…ということで、場所の変更自体は良いと思います。で
も、原作でははずむの髪が濡れたままで、シャツも濡れて透けていたのにそれが無いのは
……。
とまりの顔を強引に自分に向けさせるはずむ。原作では「僕は謝りに来たんだ」と、と
まりが傷ついていることに謝ろうとしているシーンなのですが、アニメでは「大切な話が
ある」と自分の気持ちを伝えるということに重点が置かれているようです。
●はずむの二股宣言
はずむ「あのね、僕にとって、とまりちゃんは大切な人なんだ。ずっと側にいて、ずっと
一緒にいて欲しい人なんだ」
とまり「あ…」
はずむ「だから、その、良く判らないけど、きっと、僕、僕、とまりちゃんのこと…」
(とまり、はずむのことを平手打ち)
とまり「馬鹿なこと言うなよ」
はずむ「とまりちゃん」
とまり「お前、やす菜のこと好きなんだろ? あいつの側にいるって決めたんだろ?」
はずむ「それはそう。やす菜ちゃんの側にいてあげたい。一緒にいたい。そう思ってる」
とまり「だったら」
はずむ「でも、そのことでとまりちゃんを失うのは嫌なんだ。話も出来無くなっちゃうの
は、やっぱり嫌なんだ!」
とまり「あ…」
とまり「そんなこと、お前何言ってるか判ってるのか?}
はずむ「判ってるつもりだよ。でも、それが僕の本当の気持ちなんだ」
とまりに、ずっと側にいて欲しいんだというはずむ。僕、とまりちゃんのこと…と好き
と言いかけ原作同様に叩かれます。やす菜とキスしたと言うのにこれでは、そりゃあとま
りに怒られますがな。
やす菜のためにとまりを失うのは嫌だというはずむ。これってどう聞いても二股宣言で
すよねぇ。
原作ではやす菜には事情があって側にいなければということを話しているので、その様
な印象が薄れているのですが。
●もう逃げられない
はずむ「今日、やす菜ちゃんの家に行ったんだ。二人で一緒にいて、キスしようとした」
とまり「あ…」
はずむ「でも、出来なかった。とまりちゃんとの約束」
(中略)
とまり「もし、さっき言ったことが本当なら、やす菜と同じ事」
(中略)
はずむ「とまりちゃん」
とまり「何びびってんだよ。全然男らしくないじゃないか」
はずむ「そうだね。これじゃお婿さんになれないね。あれ? でも、僕今女の子だ。今な
ら、お嫁さんになれるね」
とまり「馬鹿」
とまり「(ああ。もう認めてやる。あたしは、はずむが好きだ……好きだ)」
今日やす菜と二人でいて、キスしようとしたが出来なかったというはずむ。
覚えてる? と言い、川の飛び石を歩いて行きます。向こう岸まで行ったら、とまりの
お婿さんにしてくれるという約束の再現。昔の約束をはずむは今でも忘れておらず(つい
さっき思い出したんですけどね)、それを目の前で見せてくれたはずむを見て、たまらな
くなりはずむに駆け寄るとまり。
飛び石伝いでは無くて川に直接飛び込んでしまうという描き方が、とまりのなりふり構
わぬ思いと、(足首までしか水が無いことで)二人の成長を現していて良かった。
はずむに、さっき言ったことが本当ならとキスをしようとするとまり。
はずむの慌て振りが可愛いったら。原作では言い訳していますが、ここでは何も言わな
いのが正解。
キスすると見せかけて、ただ抱きついただけという見せ方が良いなぁ。
キスにびびっていたはずむに「男らしくない」と言うとまり。「僕今女の子だ。今なら、
お嫁さんになれるね」というはずむ。ナイス返答です。
ここでED「みちしるべ」の弾き語りバージョン(CDに収録されてました)がかかり
初め、「ああ、もう認めてやる。あたしは、はずむが好きだ」……ということで、とまり
も遂に自分の気持ちに正直になったところでEDにそのまま…というのが、前回のラスト
にも増してとても良かったです。
●総評
今回より原作第2巻の#8、同タイトルよりエピソードを大幅に膨らませた話です。
前回、やす菜とはずむのキスを見て衝撃を受けたとまり。はずむから逃げ回るとまりを
はずむは追いかけ、二人は過去のつながりを思い出して二人の気持ちは今、再びつながっ
て……という本作の中間点を飾るに相応しいお話だったと思います。
それにしてもはずむ、逃げる女の子を追いかけるのが好きですね。
冷静に考えなくてもはずむの態度は二股宣言以外の何物でも無く、男であれば許される
はずも無いのですが、女の子だと特に気にならないのだから不思議。いや、はずむだから
許されると言うべきか。
もっとも、やす菜もとまりもはずむのことを失いたくないという必死さ。そしてはずむ
は二人に取って何物にも代え難いということがこれまで散々描かれて来たので、あまり怒
る気にならないのも確かです。
はずむと親密になることでやす菜が初めて本当の自分をさらけ出してより親密になった
り、はずむととまりが河川敷で何も言わずとも、互いの過去を共有していたりと、これか
らお付き合いを深めていきたいやす菜と、これまでの交流があるとまりとのそれぞれの交
流の描き方が良かったです。
実は今回、単行本を埋めてしまっていて、話の筋も半端忘れ去っていたために真っ新な
状態で観て素直に良かったと思うのですが、原作ファンの感想を拝見するに、漫画版の改
悪であるという意見が主流を占めているようです。
告白場所がとまりの家から思い出の場所の河原に変更しているのは印象的で良かったの
ですが、漫画であったはずむがとまりが笑っているようで本当は傷ついていることを指摘
していたことが削除されていたり、原作ではずっと覚えていた(?)お婿さんの約束が、
アニメではお風呂で思い出したかのような描き方。この辺りは漫画版の方が良かったと原
作既読車の間では評判が悪いようですね。確かに原作を読み直してみると、アニメでは
「はずむがとまりの気持ちに気付く」という部分がちょっと…いやかなり弱い気がします。
●次回予告
明日太「夏と言えば海っしょ。海と言えば水着っしょ。え、エプロンも? 次回、かしま
し〜ガール・ミーツ・ガール〜「みんなで海へ」想い、胸の中で」
視聴者の煩悩の代弁者の一人、明日太主役回です。
水着祭りが楽しみです。
では、また。
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