日本向け米国産牛肉の輸出に義務付けられていた脊柱除去が行なわれていなかったため、ようやく禁輸を解かれていた米産牛肉が再び禁輸された。 これは当然の処置だが、その原因は、牛肉輸出業者のアトランティック社の作業員も農務省の検査官も、脊柱除去が日本向け輸出のル−ルとして決められていたことを知らなかったためであったという。 全く、杜撰、雑駁を通り越したあきれ果てた理由である。米国農務省のジョハンズ長官は平謝りだが、米議会や業界には、日本のこの措置について、「過剰反応だ」という批判もあるという。しかし、それは、ル−ルについて論議する段階での話であって、一旦そういうル-ルが取り決められている以上、そういう批判は全く見当違いである。 そういう杜撰、雑駁なBSE対応の下で牛肉を供給されている米国民は気の毒であるし、何故怒らないのか、不思議でもある。 村上新八