小泉任期切れの9月の自民党総裁選について安倍官房長官は、記者会見で、靖国参拝問題について「総裁選のようなテ−マで議論することによって、より外交問題化、政治問題化させないことが大切ではないかと思う」と、総裁選の争点にすべきでないと述べた。
 靖国参拝問題は、日中韓の間で外交問題化、政治問題化して久しい問題なのだ。そのために、日本は東アジアで村八分にされているのだ。今後新しく問題化するという性質のものではないし、ポスト小泉総理が、小泉の我執参拝を継承し続ける限り、日中韓の和解はない、と見るのが当然なのだ。これは同盟国アメリカにとっても迷惑至極なことなのである。
 安倍普三は「次ぎの総理も、その次ぎの総理も靖国神社に公式参拝すべきだ」と述べた男だ。
 小泉の靖国参拝固執については、経済界も言論界も批判しているのである。その空気を察して、今更泣き言を言うくらいなら、総裁選立候補を諦めるべきである。
 村上新八