安倍普三が、小泉靖国参拝問題で悪化している日中関係について「首脳、外相の交流をしない。相手側が意にそわない場合は会わない。という外交は間違っている」と中国の姿勢を非難した。
　北朝鮮の拉致問題での強硬姿勢で人気を取った安倍普三だが、何でも強硬スタイルならよい、人気が出るかもという外交音痴、バカの一つ覚えだ。
　小泉に対する中国の姿勢は、日本に侵略され、多大な犠牲を出した怨念の歴史を忘れてはいない中国人民の根幹にある感情を逆撫でする無神経さの象徴である靖国参拝を故意に続けていることにに対する抗議の表明であって、その気持ちを持ちながら会談しても実りがあるはずがないから、ということなのだ。それも外交面での意思表示の一つであって、間違っているとは思わない。
　政府に不満を抱いている中国人民のガス抜き狙いであるにせよ、反日教育をしておきながら、他方、中国間政府の要請にも拘わらず靖国参拝を継続する小泉に良い顔をする、というダブルスタンダ−ドを取ることは国民が許さない、という事情もあろう。
　それを一概に「間違い」と決め付けるのは、それこそ「間違い外交」だ。こんな奴がポスト小泉に選ばれるとしたら、日中関係も日韓関係も冷え切ったまま、結局大きく国益を損なうのは日本、ということになるのだ。そこまで考えてやるが外交ということではないのか。
　こんな奴に、日本の外交は任せられない。
　村上新八