与謝野金融担当相は、13日の記者会見で、61万円で1株の売り注文を逆に入力したしまったジェイコム株を取得した複数の証券会社の行為を「誤発注を認識しながら間隙をぬって、自己売買で株を取得するのは美しい話ではない」と批判した。
 ずぶの素人株価ではあるまいし、プロの株やが1円の値などありえない、これはミスだ、と知りながら取得した行為は、「美しい話ではない」どころか、明らかなミスに付け込んだ「ど汚い行為」だと言うほかない。
 証券取引の円滑、迅速を重視する証券取引法では合法なのだろうが、民法なら「錯誤」を理由に契約取り消しができる事案なのだ。
 こういう行為は商道徳上も許されるべきではない「最高に汚い行為」である。
 村上新八