小泉にとっては比類の忠犬である自民党武部幹事長の発言には、首をかしげたくなるものが多い。そのいくつかを例にあげよう。
1私はイエスマンだ
 この発言は、小泉におもねて言ったのかも知れない。
 イエスマンとは「NO」と言えない人をいう。言えない理由は「恐怖」か「忠犬」か「自分の考えを持たないないか」いずれかであるが、武部の場合は三つとも該当するようだ。
2耐震強度偽装の犯人探しばかりするな
 「そんなことばかりやっていると、マンション業者も建設業者も商売が上がったりになり、景気に影響をあたえることになる」と言う。
 これを被害者が聞いたら腸が煮えくりかえるほど怒るだろう。政府は国民の生命、財産を守ることが何よりも先決だ、と言うことさえも忘れているのか。
3日本は「天皇中心の国」だ
 かって、元総理の森喜朗が在任中に「日本は天皇中心の神の国だ」と言って物議をかもしたことがあったが、これは神道の大会での挨拶のなかだから、「よいしょ」であったという弁解の余地はあるが、建部発言は県会議員のパ−ティの席だから弁解の余地は全くない。
 国の中心とは「主権が在るところ」だ。憲法には「主権在民」と明記してある通り国民が国家の中心なのだ。武部は憲法を読んだこともないのか。
 村上新八