ばかの一つ覚え、民でやれることは民の反省を
このところ大問題になっている一級建築士によるマンション、ホテルの耐震強度計算の偽造問題に続いて、民間測定機関による焼却設備のダイオキシン濃度測定値の偽造までが発覚している。
これらは、いずれも、ホテル、マンションの施工会社や販売会社、焼却炉のメ−カ−の圧力によって偽造が行なわれたものらしい。十分あり得ることである。
コスト減、利益増大を狙って、建築士や測定会社に圧力を掛け、数値を手加減させるることは、当然予想できることなのだ。
小泉は「パカの一つ覚え」で「民でやれることは民で」と叫んでいるが、それがこのざまだ。
民が検査をしていれば、地方自治体の審査も形式的なものになるであろうことも当然予想されることだ。建築士協会によれば、プロなら、そんな偽造は、強度計算書と構造設計書をみれば、一辺に分かるということであるから、それさえ見抜けなかったのは、役所の審査が形式化し、盲判化していたに違いないのである。こうした偽装と手抜き審査の結果がこうなったのである。
公正な第三者によるチェックが絶対に必要なものがあるのに、味噌もくそも一緒くたに民間に任せてしまうという愚の骨頂が一般庶民に大迷惑を掛けることになる。
それさえも予想出来なかった政治も行政も大ばか者というよりほかない。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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