Shinji KONO wrote:

> 9.11 とかで僕が理解したのは、Imagine を拒否する人間の本質で
> あり、必ず滅ぶしかないという必然性だな。そして、それはカータ
> ーカタストロフっていう数学的証明まで付いているわけだし。漫画
> 版のナウシカでも滅びを自覚して受け入れるっていうテーマがある
> わけだけど、それを自覚しつつ自分は何をするのか、人類は何をす
> るのかってのが大切だと思ってます。まだ時間は200年あるしね。

河野くんはImagine 的解決法に興味はあるもののそれでは不可能だと言う意識を
否定できないでいる。むしろ人類は必ず滅ぶとの予測の方に自信があるようだ。
そしてその自覚を持ったときには自分はどうすればいいのか、これが河野くんの
課題でもあるわけだ。

> まぁ、何かの奇跡でImagine的な解決を得られることもあるのかも
> 知れないが、そうして生き残ったものは人類とはまったく別なもの
> だろうから、やっぱり人類自体は滅びてしまうってことなんでしょ
> う。

こうやってImagine的解決法に執着するその態度にはいかにも河野くんらしさが
滲み出ているね。でもここにこそニュースグループで見る限りの河野くんの存在
意義を在らしめている理由がある。しかし、結局は、この河野くんは「生き残っ
たものは人類とはまったく別なものだろうから、やっぱり人類自体は滅びてしま
う」として結んでおられる。なんと悲しいことではないか。

話を飛ばすようだが、河野くんの話を聞いて改めて頭でっかちで生きてきた人
々、そしてこのことは決してまずいことではないと思うのだが「教養者」を標榜
するものが決まって陥る行動パターンをも示しているような気がする。つまり、
「結論」を見てからでないと手も足も動かない。実は宿命でもあるんだけれども
ね。自分の行動如何よりもかかわろうとする物事の方に100パーセントの「完
結性」を要求する。確かにそうだ。不完全なものに執着してもそんなことは馬鹿
のやることだもんね。

思うに、ここで言っている「人類は必ず滅ぶ」とか言うのはいわば「抽象的予
測」に過ぎない。われわれはそれとは違う「具体的予測」を問題にすることで甘
んじなければならないのではないか。こんな国情とこんな場面であんな衆議院解
散を行えばどうなるのか等々。こんなものは「人類の滅亡」を左右することにな
ど一切ならないようではあるが、われわれがやるべきはそういう一見「無駄」と
も思えることの積み重ねである。

それでも河野くんなどは河野くんさえしっかりしていさえすれば実においしい立
場にはある。偏差値が30,40の学生であったとしても自己を直接訴えかけら
れる人々がいる。ここに喜びを感じなければならないでしょうね。そうしたとき
には今自己が扱っていることをどのようなものとして他に影響を与えてゆくかに
かかっているわけだ。