相変わらずの繰り返し映像、それらを取っ払って圧縮すれば、丸々一話分減ってしまいそうな勢いである。

今回の見せ場は、なんと言ってもフリーダム撃破だ。
元々柔軟性のあった機体、今まで何であのような運用ができなかったのかインパルス。 


って、ビクトリータイプを思い出すなぁ、まんまパクリだし。
ミネルバの収容スペースから考えて、毎回消耗戦やらかしたらえらい事になっちゃうか。 



「仇は取りましたよ、あなたのもね」
不敵に笑うシン。
ステラを殺したのはフリーダム、そう言えば、妹が死んだ時にも空にはヤツがいた。
心の中では、マユにも報告していたのだろう。

味方以外は敵、議長の論理は実に明解だが、単純過ぎて、不用意に敵を増やしかねない。 


明確に敵を提示した今は、同志を募りやすく団結はたやすいが、ではその先は。
議長の幸せ探し、それは世界を対象とした思いで、実に大らかで心地よい言葉の数々。 


だがしかしよくよく考えれば、人は誰でも議長の用意した舞台の上でのみその役割を果たせる、舞台の上でのみ幸せを手にできる、独裁をもくろんでいるかのようだ。
シンは上辺でしか考えが及ばず、ただただ議長の言葉に心酔しているが、アスランの抱いた危機感の方がホントは普通なのかもしれない。
そして脱走。

テレビではもう終了した番組であり、結末を知っている。
で、結局議長はどうしたかったのか、なぜアークエンジェルやラクス一派を敵としていたか、未だによく分からない。
混沌とした世界、それは作品の中の世界だけでなく、制作陣の中にもあったのかもしれない。
ホント、何が言いたかったのだ、福田監督?
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大島 敬行      ooshima@janis.or.jp
よかったら見てね     「梨の観察記録」
http://www.janis.or.jp/users/ooshima/