20日に小泉総理にインタビュ−した米政治評論家ロバ−ト・ノバク氏は、ワシントンポストのコラムでその内容を明らかにした。 それによると、小泉総理は「60年前の戦争のため中国は日本を脅威と感じており、日本を牽制しようとしている」「日本をライバル視する見方を促進し、反日の雰囲気を作り出すことが指導者にとって好都合なのだと思う」「靖国神社参拝は長期的にみると主要な問題ではない」などと語ったという。 この話の筋から、「脅威」というのは軍事的な意味で言っているのだと思うが、中国が脅威と感じるのは、日本の自衛隊ではなく日本に駐留して、中国を視野に入れて睨みをきかせている米軍なのだ。 また、中国政府が国民の反日感情を煽っているのは、その執拗な反日教育を見ても明らかだが、それは中国内の貧富の格差増大や独裁政権故の官僚の腐敗に対する不満の反政府エネルギ−を放出させるためなのだ。 小泉靖国参拝は、その中国政府の国民煽動意図に加担する「格好の刺激剤」の役割を提供しているのである。 こんなことにさえ気が付いていない、小泉外交センスが国を危うくさせているのだ。  村上新八