手も足も出ない文字通りの完敗、劣敗、大敗、惨敗。
3回の無得点がこのシリーズの流れを完全に決めた、そんな分岐点になりかね
ないある意味ビッグイニングとなってしまった。藤本のバント失敗は想定内という
見方もあるが、昨日からの流れからいってほぼ100%に近い確率でバントを決め
なければならない場面だった。
その後連発した藤本の攻守が、なおのこと空しく映った。

今江の8番起用も、シリーズ後にボビーの名采配と評価されるのだろうか。
初回いきなり西岡の二塁打で無死二塁。もしこれが初戦1本塁打2打点の今江
だったらまともな犠打だけでは攻めて来なかっただろう。塀内だからこそまともに
犠打で決めることができた。今岡の失策で、結果的に西岡の三進が生きた結果と
なった。失策の先制点を与えたことは大きかった。
その今江には選手権新記録となる8の8を喫し、完全に調子に乗せてしまった。
他にもサブロー、イスンヨプとシリーズ男を生み出しつつある。

ここまで力の差のついたシリーズを見たことは最近記憶にない。どう転んでも太刀
打ちできない、まさにディープインパクトを見る思いか。
敵地で連敗、2戦目の大敗と内容は一昨年と酷似している。だが甲子園に帰れば
完全に流れが変わると吹っ切ることができた前回に比べて、今回はその雰囲気
すら完全に失せてしまうほど完膚無きまでにやられたという印象しかない。
この流れを取り戻すのは難しい。だが甲子園の胴上げは絶対にさせてはならない。
落とせば事実上の終戦となる3戦目。今季阪神の総力を挙げた戦いとなる。

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Takachan
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